無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

不妊治療記録スタート!

私が実際に不妊治療を開始したのは

2016年10月21日からでした。

 

不妊治療ブログはいくつも発見し、

私自身も大変勉強になったのですが

どうにも自分の状況にあてはまる方のブログを見つけられなかったのが

このブログを始めたきっかけです。

(ただ単に検索方法が悪く行き当らなかったのかも…)

我が家の不妊の原因は夫でした。

ダイヤモンド☆ユカイさんの公表で認知度が高くなった

いわゆる無精子症でした。

 

無精子症と診断された日、夫は帰宅するなり号泣し

私に泣いて謝るばかりでした。

付き合ってから結婚して数年のその日まで、私は夫が泣いた姿を見たことがありません。

私が特に子供を望んでいたこともあり、夫の堪えがたい苦痛はその涙で痛いほどわかりました。

しかし私も子供をあきらめられず、治療しようよ!と明るく言うことが精一杯でした。

もちろんこの診断を受け、養子をもらうこと、離婚すること

様々な話し合いをしてきました。

離婚という言葉は私には一番辛かったです。

正直今でも、何かの際にふとケンカになったりすると

夫の口から離婚という言葉が飛び出します。

悲しいのと半面怒りがこみ上げ、さらにヒートアップしたケンカになることもしばしばです。

それだけ負い目に感じているんだと思います。

治療すればなんとかなるのに!と思っている私は甘いのでしょうか(笑)

 

夫のプレッシャーは妻である私には計り知れず

夫の心情をこちらに細かく記すことはできませんが

その妻側の気持ちを細かく記したブログがあったら助かるな、と

本来は夫が当事者として辛いこと等を書ければ良いのでしょうが

無精子症ということで負い目を感じているであろう夫に

ブログ書けば?とはもちろん言えず

そういった意味では私も当事者ではないので

わかる範囲で綴っていくことにしました。

 

特に誰に見せるわけでもなく

今後も続くであろう不妊治療のための記録として

始めようと思ったのが一番の理由です。

どこかで同じ症状に悩む方が辿り着いて

今後の治療の参考になれば、それもまた良しという程度のものです。

 

 

 

以下に長いですが、まずは我が家の不妊治療開始に至るまでの経過を。。。

※とても長いし、思いっきり他人の状況なのでツマラナイと思います。

興味のない方は読み飛ばすことをオススメします。

 

 

夫と私は2014年7月に結婚しました。

夫(30)私(32)というそんなに若くもない結婚でした。

もっと早くに結婚することは決まっていましたが、

私が転職を希望していたため、苗字が変わることを嫌って先延ばししていました。

結婚が決まり、両家に挨拶した後も1年半ほど進展なし。

その状況がとうとう私の親の怒りを買い(しぶしぶ)入籍した次第です。

そんな経過もあり、結婚後もしぶとく転職活動を進めていました。

しかし転職も30を過ぎればなかなかうまくゆかず

地方に住んでいるためさらに厳しく

転職を諦めたのが2014年12月(数字で見ると意外と早く諦めた笑)

2015年1月から本格的に子作りをスタートしました

 

最初はすぐできるだろう、と思っていたけどなかなかできず

夫がストレスの多い職場だったこともあり

体力的にお互い限界だったので、排卵日を狙ってタイミングで子作りを頑張っていました。

それでも3か月ほど効果もなく。

少しでも生理が遅れれば「できたかも♪」と夫に報告し

その後すぐ生理が始まりガッカリするという繰り返しでした。

2015年6月に姉(子2人)と話をした際

実は姉は無排卵月経で、2人の子供はどちらも排卵誘発剤を使って授かったことを初めて聞きました。

妊娠当時姉はアメリカ在住だったので、不妊治療へのアプローチが早かったそうです。

それを聞き、まさか遺伝ということはないだろうけど一応確認してみるか、と婦人科を受診しました。

 

結果は異常なし。

心配していたPCOSについても質問しましたが異常なし

あと2日くらいで排卵が来るはずだからと、そのタイミングで子作りするよう勧められました

排卵チェッカーも念のため2本頂き

2ヵ月チェッカーで検査し2,3日置きに一週間ほど頑張りましたが

それでもできず。。。

2回目の排卵チェッカーで反応が出た時

「これで妊娠しなかったら夫側の問題だと思うから、泌尿器科を受診して」

と夫には通達していました。

 

その通達通り夫が泌尿器科を受診したのが2015年9月

その時に初めて無精子症の可能性があると診断されました。

夫の場合はそれとは別に精巣の左側に大きな瘤があり(精索静脈瘤)

それが原因で精子が死んでしまっているという診断も受けました。

精子は熱に弱く、静脈に瘤があると熱が下げられず、

せっかくできた精子が体外に出る前に死んでしまうそうです。

まずはそれを手術して、結果を見て診断しましょうということになり

2015年11月に静脈瘤切除の手術を受けました。

こちらは保険適用外のため合計20万円ほど。。。

 

私はその手術さえ済めばすぐにでも不妊治療に進めると思っていたのですが

精子が作られるまでには3ヶ月かかるので、次回の診察が2016年2月

しかし、あまり思うような結果が得られず

夫の瘤はだいぶ大きかったので、そういう人は正常な精子が作られるのに時間がかかるらしいです

なのでもう3ヵ月様子を見ることになりました。

真意のほどはわかりません。

そもそも瘤が原因なら、死んだ精子が大量に排出されてそれが確認できるはずですが

当初の診察でも死んだものが一匹しか確認できなかったそうで

可能性は低いかなと思いながらも、希望を託しての手術でした。

しかし検出できた絶対数が少ないため、作られる数自体が少ないのだろうと。

一応その際無精子症の可能性と不妊治療・顕微授精の説明は受けたそうです。

年齢的に早く不妊治療に進みたい私は既にイライラしていました。

もう34歳になったので、今から不妊治療を進めても高齢出産になる!と焦っていました。

 

そして最終的な2016年5月、精子の数に改善が見られず本格的に無精子症と診断されました。

 

紹介状をもらうために不妊治療を受ける病院を探すのに少し時間がかかり、その病院を受診したのが2016年7月下旬

すぐにでも治療を開始したかったのですが、その病院の不妊治療開始ルールとして、まずセミナーを受講すること。と

じゃあ次の土曜日にでも、と伝えると

月に2回しか行っておらず、受診日からすぐの8/6は満席

次回は8/27と

意味わからん!医者が説明すりゃいーじゃん!

すぐにでも治療したい人はたくさんいるはずなのに

無駄に待たせる謎のシステム

本気で腹が立ちました。

その病院は市内、若しくは近隣県でも不妊治療の実績が豊富で有名な病院のため

完全に足下を見ている!と夫と立腹

病院を変えようかとも話し合いましたが、姉から

不妊治療は通える所じゃないと距離的にキツイ

実績がある所が培養士も経験豊富なので安心度は高い

と説明を受けたため、8月末のセミナーを待つことになりました。

 

特にセミナーで重要なことはいくつか言われましたが

それはやはり培養士や看護師さん、診察の際先生から説明してくれれば済む話で

結局その人それぞれによって状況が違うので、セミナー後は質問に長蛇の列

仕組みはよくわかったけど、セミナー受講必須のメリットがわかりませんでした。

 

とりあえず、9月から本格的に治療を始めよう!と

(私たちにとっては)無駄な時間を取り戻すべく早急にスタートすることを心に決めたのでした。

 

以上が治療開始までの長い道のりです。

特に読んでくださる稀な方はいらっしゃらないと思うのですが

個人的な愚痴も含めた状況をご高覧頂きありがとうございました。