無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

精子凍結チャレンジ

9/9(月)、職場には耳鼻科を受診して出勤すると(詐病)連絡の上病院へ向かいました。

精子提出までは必ず3~4時間以内のものと規定があるため

夫は7時頃頑張ったそうです。

出勤前に「今日はちょっと調子悪いから、(精子)いないかもしれない」

と私に告げて託していきました。

泌尿器科での結果は(3ヶ月毎ではあるものの)よくなっていたので

まさかそんなことはないだろう。と

前回の病院で採ったデータに関しては詳しい説明がなかったので不明ですが

ちょっと少ないですね程度だったら少しくらいいるだろうと思っていました。

 

終わり次第すぐ仕事に向かいたかったので、9時少し前に病院に着くと

不妊センターでは既にたくさんの女性がその日の診察待ちをしており、

みんな仕事しながら大変だなー私一人だけじゃないんだな。と実感しました。

受付で要件を聞かれ、上階へ行くことになってるんですがと伝えるとカルテを渡されました。

カルテには右上に青い文字で「精子凍結」と大きく記載あり。

その際「必ず9時になってから上階のインターホンを押してください」と念押しされました。

上階がどうなっているのか分からなかったので、不妊センターの入り口付近で3分ほど時間をつぶそうと待っていると

袋らしきものを持った女性が上階へと上がって行きました。

別の検査かな?と思っていましたが、その後別の女性2人も上がっていくので1分前だったけど私もつられて上階へ

すると9時なんてカンケーなく皆インターホンをガンガン押して、培養士さんに持参したカップを手渡していました。

みんなひどい…こういうズルが罷り通ると正直者が馬鹿を見るではないか

他の女性は手渡した後「お預かりします。下の階でお待ちください」

と言われていましたが、私は「説明がありますので座ってお待ちください」と

あら私は下じゃないのね。とソファに腰かけていると、たくさんの妻たちが袋片手に培養士さんの元を訪れていました。

私が観察していた15分ほどの間だけでも30人以上が訪れていて、不妊に悩む夫婦がこの限られた地域だけでもこんなにいる…と再び実感。

後からわかったことですが、採卵する人はそのままその部屋に入って行くはずなので

恐らくあの妻たちは人工受精?か精液検査だと思います。

 

待つこと25分。培養士さんに呼ばれて個室へ。

「今回精子凍結ということでお持ち頂きましたが、

残念ながら見つからなかったので凍結できませんでした」と言われ。

予想はしていたものの、ガックリきました。

一通りの説明を受け、また次回持参してくださいという言葉の後「何か質問やご不安な点は?」と聞かれ

培養士さんと一対一の個室だったこともあり、

前回の検査結果や今回の検査方法など詳しく質問しました。

前回の数値が医師の一方的な話だけで全く説明なかったため、

その数字が何を示しているのかわからず不安だということを告げると

丁寧にその数字を説明してくださいました。

が、その時の紙(レシートみたいなサイズ)を紛失してしまったので覚えてません。

とにかくいなかった、ということはわかりました。

この範囲に認められたのが7匹でした、みたいなやつ。通常より明らかに少なく

しかも皆死んでいた(動いてない)。という結果だったと思います。

ちなみに私の検査結果の紙も一応持参していたので聞いてみたら

Prolactinという数値が15.68(基準値は15.00以下)/ngmlだったそうです。

びっくりする程高いわけではなく、乳腺が張っている人は稀に見られる?という説明を受けたような…

(凍結できないことに呆然としていてあまり覚えてません。

問題ないということだけ脳みそに刻まれてます)

AMHは卵の数で、4.03ありました。

30代女性はその数が前後するらしいんですが、特に問題なく通常通り。

 

精子についてですが、今回の検査方法は持参した精子を全て隈なく調べたわけではなく

まず一部分を吸い上げて確認→その範囲動いている精子が見つからなかった。

それを3回繰り返しても確認できなかったので、

今回は凍結できないという結果に至ったとのこと。

全て検査にかければ見つかるのかもしれないが、

検査の規定がそういう方法なので。と残念そうに言われました。

(動いている)精子の絶対数が少ない人の場合は、

何度も凍結時の検査を続けるうちにポロッと確認できることも稀にあるらしく

仕事との兼ね合い上難しいだろうが、根気よく凍結に来てほしいとも言われ

これが何度も続くのか~と気が重くなりました。

あとは出せば出すほどフレッシュな精子が作られるので、

次回までに2日に1回ほどご主人には頑張っていただいて、という話もあり

実は凍結数日前に夫がNHKで「出さない限り新しい精子が作られない」

というような内容の番組を見たらしく

その話も培養士さんに伝えました。本当でしょうか?と

学会で発表された、とか何か根拠があるわけではないですが、

新鮮な精子を作り続けるためには、定期的に出すことが効果的のようです。

(裏は取れてません)とのこと

よし…2、3日に一回自習を頑張ってもらうしかない!!

 

 

余談ですが夫は性欲が全くない人で、

付き合い始めた当初はそれなりにありましたが、次第に回数も減っていき

特に無精子症と診断されてからは「子供も授からないのに」と消極的になり

そうなってくるとこちらも面倒くさくなり、

実は今年に入って(既に11月ですが)夫婦生活はゼロ

さらに性欲がないと一人でもしないので、

夫の工場は完全停止状態だったと思われます。

もちろんこれは「出せば出すほど方式」が正論であった場合の予想なので、

性欲があっても無精子症という方はいらっしゃると思うのですが

どうやら性欲と生命力は密接に繋がっているのではと、何やら閃いた気がしました。

私は女性なので全く知らなかったのですが、自習もかなり体力を使うらしいですね?

男性って大変だなと思う反面、

実際不妊治療で体力的・精神的負担がかかるのは妻なので、

そんな苦労買ってでもしやがれと思ったのは事実です。

かくして我が家では定期的な自習が強制となったのでした。頑張れ夫

 

 

そして夫の精子が用意できて初めて採卵に進めるため

9月の生理に併せて不妊治療を始めるためには、

短期間のうちに凍結に何度も来る必要があるとのこと

次の生理まで(多分)あと1週間ほど。

私が9月のうちにスタートしたいと話していたこともあり、

培養士さんが次回の凍結日予約を確認してくれましたが

到底無理なので9月は見送ることにしました。

実は今回キツキツのスケジュールで凍結まで進めていったのには個人的な理由がありました。

もちろん私の年齢ということも大きいのですが

9月末に私の実家が引っ越しすることになり、

その手伝いに1週間ほど帰省しなければならず

ちょうどその引っ越し~準備期間が生理期間と重なりそうだったのです。

不妊治療をスタートするに当たり、

生理2日目から卵を育てる注射を打たないといけないので

その期間病院で注射できない人は自己注射(説明会参加必須)するしかありません。

私は注射が大っっっっっっ嫌いで、

健康診断の血液検査だろうが、インフルエンザの予防注射だろうが、

アルコール消毒後は首を180度近く反対に向けて

決して針をみないよう努力してきました。

そんな私が自己注射?ムリムリ!

幸い父が医師なので、もし帰省中に注射せざるを得なくなれば

父に事情を説明した上で注射してもらおうと思い医師にそう告げました

じゃあお薬渡しますのでそれでも良いですよ。

ただ生理8日目には必ず卵の具合を確認するため受診が必要ですけど。

とさらっと医師に言われ

もし生理が帰省初日に来ちゃったら、一度戻ってきてください。と

それも無理!

すべては生理日が読めない私のせいか~とヤキモキしていました。

その注射問題が宙ぶらりんの状態で精子凍結失敗に終わり、

9月は諦めざるを得なくなりました。

良かったような悪かったような…

本当は毎日病院に注射だけで通うのはしんどかったので

できれば毎日実家で父に打ってもらうのが一番理想ではあったのですが…

 

10月からは絶対に始めよう。精子(夫)がんばれ