無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

不妊治療補助 男性不妊の治療費

不妊治療が一般的となった現在、様々な補助が整備されています。

しかし、不妊の原因は男女半々です。

にも関わらず、男性不妊に対しての補助はまだまだ改善の余地ありと思います。

人工授精そのものに対しては国の取り決めでどこの地域でも一定額の補助金が出されることが決まっています。

しかし、人工授精(顕微授精)に進むまでにはあらゆる検査をしてきた人が大半だと思うんですよね。

実際、我が家は静脈瘤手術を受けましたが改善が見られませんでした。

男性不妊の中で静脈瘤がある人はけっこういるそうです。

もちろん手術したからといって改善するわけではありませんが

この手術を受けることで自然妊娠できた人もいるわけです。

病院によっては静脈瘤手術をしたところで改善の確率などの話をされて

そのまま静脈瘤は放置して人工授精に進む人も多くいます。

静脈瘤の手術は費用が高いんですよね…

不妊治療補助を謳うのであれば、静脈瘤に対しても何かしらの補助が欲しいなあと思います。

結局手術せずに顕微授精に進んだ人だって、夫のように精液改善が見られず、

泌尿器科再受診を勧められるケースは少なくないはずですから

 

もし再度手術を受けることになれば、検査等諸々含めて更に30万ほどかかります。

夫は「左は30万かけて装備したから、あと30万で完全体になる」

と笑って言ってました(笑)

以前も書きましたが、私たちの住む地域では

不妊治療に対して初回は1人15万円補助が出ます。

つまり夫婦で別々に申請すれば30万の補助が出ることになり、

これで1回の顕微授精ぶんが補える(には少し足りないけど)ことになります。

3回まで申請でき、2回目以降はガクッと補助金は下がります。

(平成28年度より補助金に関する規定が変更になったそうです。

主な変更点としては年齢制限が設けられています。

詳細は厚生労働省HPをご確認ください。)

また、精巣から直接精子を採取する場合にも別途1回につき15万円まで助成されるそうです。

この方法は最終的な「タマを切る」という方法です。

タマを切るのは1度しかできないため本当に最終的な方法であり、2回目以降はありません。

つまり、政府が予定しているのはあくまで精子が自然に採取でき、

通常の顕微授精へ進むパターンのみなんですよね。

(タマ切りに進まれた方は別として)

つまり女性側の原因のみを前提として作られているというか…

本治療へ進む前に、

あらゆる治療が必要となる男性サイドにももっと配慮してもらいたいです。

男性不妊が難病と指定されない限り無理なんでしょうか?

まさか両方のタンクを装備することになるとは考えていなかったので、

補助についてどうしても考えざるを得なくなってしまいました。。。

 

 

ちなみに精子の状態についてですが

夫が「精液採取する時は気持ち良さが関連してると思う」と言っていました。

今まで数回の精液検査を行って、統計を取ってみたらそうだった。と

要は「気持ち良い射精」ができた場合は精子の存在が認められ

「気持ち良さは別として事務的に射精した場合」はゼロという結果だったらしく

精子ってとてもデリケートなんだと力説していました。

実際調べてみると、そう謳っているサイトにも出会ったりして、

男性側の意見はなんとなくわかったような気がします。

でも、精子って作られてから精管を通って、実際に排出されるまで1週間~10日くらいですか?

それに気持ち良さって関係あるの?と思ってしまいます(笑)

今回夫が訴えたかったのは

「センターで採精しようとしたら利用者がいっぱいで待たされた。

前の人が出て来たので清掃するんだろうと待っていたら、

何の掃除もしないまますぐ自分が使うことになった。(夫は若干潔癖症)

ラインナップも雑誌の付録みたいなのばかりで萎える」

ということでした。うむ…それはかわいそうだ。

まあ気持ち良さは別として、やっぱりストレスは精子に大きく影響するみたいなので

リラックスして射精できたほうが良質な精子が採取できる。

というのはあながち間違いではないのかも。

精子の量が通常である男性は別として。

夫のように少ない人には1回の射精が大事なんだと思います。

ラインナップのひどさは初回から言っていて、

あまりにひどかったので(趣味が熟女や巨乳等偏っているらしいです笑)

次回からはお気に入りを持って行こうかなと言ってました。

一度動画サイトを閲覧しようとしたら、採静室はWi-Fiが届かず断念したそうです。

見るものによって精子の状態が変わるかは定かではありませんが

とりあえずデリケートなことに変わりはないようです。

かと言っていつもと違う場所でリラックスして!というのは無理でしょうし

これは心を鍛えてもらうしかないですね

 

 

ちょっと話は逸れますが、

昨年末ベルギーの衝撃的なニュースを目にしました。

不妊治療経験されている方なら心配になった方いらっしゃると思うのですが

不妊治療(顕微授精)で生まれた男性の精子を検査すると、

6割で精子の数が少なく運動率も悪かったという結果が出ました。

この男性達がさらに顕微授精が必要か、

という点までは調査できていないという一言も添えられていましたが

えっ!と私も注視したニュースの一つです。未だにこんなに覚えているのですから。

…それでもやっぱり子供ができる可能性があるのならば、

そんなことお構いなしに不妊治療進めたいんですよね。

この結果を見たからと言ってやめようとは思わないし。

ただ、気になったのは確かです。今後どうなることやら