無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

顕微鏡下精巣内精子採取術(MD-TESE)・結果

夫が受けた手術は専門用語で顕微鏡下精巣内精子採取術(MD-TESE)というそうです

その他病院によってはMicro-TESEと言ったり

要は睾丸に直接メスを入れて採取する方法なんですが

これに関しては先生から「専門用語でこんな言い方もします」

とサラッと説明があったそうです。

最近は勉強して不妊治療に挑む方が多いので

なるべくわかりやすく説明しよう、

と先生たちは専門用語を使わないそうですが

来院した方のほうから言われることも多いんだとか

私も夫も色々ネットで調べてるので聞いたことはありますが

医師からそんな専門用語言われたら怖くなっちゃうかも(笑)

なので先生方には今後も

あまりそういう略語等使わず説明してもらいたいものです。

夫の場合は部分麻酔で手術を行いました。

なので、培養士さんと意思疎通をしながら細胞を採取していったみたいです。

私だったらそんなのイヤだ…

全身麻酔をかけて、気づかないうちに終わっていて欲しいです。

全身麻酔だと、後々入院が必要なのかな?

でも今まさに自分の体にメスを入れられ、細胞を取られ

その内容を逐一報告されるという拷問

夫はエライかも、と思いました。。。

 

 

 

 

 

手術翌日、夫が消毒で来院

帰宅した夫は表情も暗く、やっぱり見つからなかったのか…と悟りました

じわじわと「子供を持つ」という道がないんだなぁと感じてきて

今まで「ダメかも」と思っていたことが

「事実」として明確になると、少なからずショックを受けました。

さてさて、正確な先生の判断は…?

と思いながら、実はどこかにまだ望みはないかと

必要であれば私にも説明してもらおうと、夫の言葉を待ちました。

しかし夫は「ちょっと待って」と無表情のまま自室へ籠り

どこかへ電話をしているようでした

しばらく話したのち

「なんだ~そういうことなんですね!!」と明るい声が…

???

さっきとは少し違い、笑顔で自室から出て来た夫

どうだった?と聞くと病院の説明では

今回採取した精子2匹はやっぱり凍結にまわせないこと

まだ細胞の中をチーム一丸となって探してるので、

どこかに精子がいるかもしれないこと

等々の説明だったようです。

精子が細胞から育つまでに10段階あって

(例えなのか、現実の段階かは不明)

夫の場合はそのどこかの過程で育たなくなっているらしいです。

そのどこの段階か、は今の医学ではわからず

まぁそれがわかれば不妊の原因が解明されることに繋がりますしね。

なので細胞のどこかに成長が止まった、

あるいは成長過程の精子がいる可能性もあるそうで

それを一生懸命探してくれているらしいです。

う~ん…果たしてそれで採取した精子は健康なのか?とやや疑問

成長過程の精子を搾取して育てることができるんでしょうか?

実際に説明を聞いていないのでわからないことだらけです。。。

やはり年齢を重ねるにつれて取れる精子の絶対数が少なくなっているので

もう少し不妊治療を始めるのが早ければ、まだ採れた精子があったかも

というのが数字を見ても明らかでした。

後の祭りですけどね。

先生の判断としては、精子が全くいないわけではないので

とにかく精子を作るところから始めましょう、と

ストレスのない生活が大事です。と念押しされたらしく

今までしてもらっていたマッサージが週4から週2に減りました。。。

私は肩こりがひどく、これが「めまい症」の一因にもなっているようなので

頭位めまい症が勃発して以降、夫に肩のマッサージをしてもらっていました。

素人ながら、だいぶラクになるので助かっていたのですが

夫にとってはこれがかなりのストレスだったらしいです。

(実際これで数え切れないほどケンカをしています)

だって肩こるんだもん。。。ううどうしよう

しかしこれが精子製造に一役買うのであれば、従いましょう。

夫はとっても嬉しそうでした。悔しい

 

ただこの結果を以て我々夫婦に厳しい現実が

全くのゼロであれば、我々の不妊治療はこれで終了していたと思います。

しかし全くのゼロではないこと

どの工程で成長が止まっているか不明なので、

あらゆる手段を試してみながら精子を作っていく過程を見ること

タマを開いてみてわかったのがこの2点でした。

現在凍結している精子は(数が不明ですが、複数あるらしいです)

貴重なので当分使わないと断言されたそうです。

それを最終的にキープしたまま、

現段階で精子の数を増やすためにできる限りのことをして

最終手段として取っておこう、と

卵子も年々状態は悪くなると思うんですけど…

その過程で、現在凍結してある胚を移植するのも良いのでは?と

正直凍結胚を今の段階で使うのは怖いです

もし今後夫の精子が回復しなかったら、

この凍結胚にかかるプレッシャーはすさまじいものがある。。。

しかし精子がもうできない!とわかった段階で使うのも怖い

ていうか、卵子どんどん年とっちゃう

年齢が高くなると流産の可能性も高くなるので、そっちのリスクもあります。

どうしようかな~

精子が作られる過程を見守るって文字にすれば簡単ですけど

恐らく長い時間かかるんですよね

その結果を待つぐらいなら、移植したほうがいいのかな?

ちなみに細胞さえ取れれば

それを顕微授精に使う方法もあるそうです。

北九州のセントマザーが有名ですね。

どうしても、の場合はそちらも検討しています。

しかし、そうなると通院が必要になるかもしれず

その場合は九州への引っ越しも必要になるかな?と

まだ検討の段階なのでどうなるかわかりませんが

最終的に望むのであれば、その可能性もあります。

私は九州出身なので全く抵抗ありませんけどね(笑)

夫の場合は細胞があることはわかっているので、それもアリかな?と

 

夫が何の質問をしたのかよく覚えていませんが

帰宅した際表情が暗かったのは、

その説明がよくわからなかったからみたいです。

帰宅してすぐ先生に電話して、説明をもう一度聞いて納得したので

晴れやかな表情に戻っていました。

こっちとしてはショックだったんだな~と思っていたので

紛らわしいからやめてもらいたい。

 

今回は術後すぐなので病院で消毒してもらいましたが

今後は自分で消毒が必要になります

連休に入ることもあり、大量の消毒グッズを持たされていました。

要は赤チンと呼ばれるあの液体ですね

あれと、傷口に塗るためのデカイ綿棒です

確か術後2日目の風呂上りから消毒生活が始まったと思います

私は傷口がどんなものか気になったので見せてもらいました

左側のタマ(今回手術をしたのは左なので)の下のほうに

2cmくらいの傷跡(もっと小さいかも?)があり、紺色の糸で塗ってあります。

手術直後なのでだいぶ腫れていました

その色やシワの具合で、なんとなくローストビーフを想像してしまい(笑)

だって似てるんですもん

貴重な経験なので、傷に赤チンを塗るところも見せてもらいました。

糸の付近をチョンチョンチョン…と塗っていくんですが

触るとやっぱり多少痛いみたいでした

もっと丁寧に塗った方が良いのでは、とも思いましたが

私がチョンチョンするわけにもいかず

というか、痛いので絶対綿棒渡してくれなかったと思います。

鏡見ながらすればいいのにな~と思いながら見ていました。

消毒が終わったらデッカイ絆創膏を貼っておしまい。

糸は体内に吸収される?自然に溶けるものなので抜糸は不要

絆創膏が意外と傷跡をガードしてくれるので日常生活に支障はなさそうです。

 

今後のことは、また一週間後の受診で徐々に決めていくらしく

その治療方法次第で移植するかどうか決めようと思います。