無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

ホルモン治療スタート

 

2017年5月6日

術後の消毒と今後の方針説明のため夫が病院を受診

結局このまま精子を出す努力をしていこうということになり

精子を作るための様々な療法を試みることになりました。

まずはホルモン治療から

夫はもともと女性ホルモンが少し多めで

検査のたびにそれは指摘されていたのですが

特出して多いわけではないので、特に処置はされませんでした。

多いといっても常識の範囲内、という程度で

しかし少しの原因でも解明して挑むことが重要、となり

女性ホルモンを抑える薬を一定期間服用することに。

男性が女性になるために、毎日注射を打ちに行く…という類のものではありません(笑)

夫の場合はクロミッド錠を毎日半錠ずつ服用し、それを3週間続ける

その後1週間服用を止め、さらに3週間服用…

ということを受診しながら繰り返していくそうです。

その間に精液検査を行い経過を見て行くことに。

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ちなみにこの半錠の薬、薬剤師さんが裏で半分に砕いてるそうです

どうりで割れ目が「割りました!」という形なんですね

これ以上服用してしまうと女性ホルモン消えちゃうのかも?

薬剤師さんたちも大変だ…

砕いている姿を想像すると、心中お察しします。という気分になります(笑)

 

でもここで心配なのが

女性ホルモンで髪の毛に重要なんじゃなかったでしたっけ??

夫は額が少し気になってきているのですが

女性ホルモンを減らして頭髪に影響はないんでしょうか?

それが(本人も)心配でした。

それで健康な精子が取れるなら、ハゲがなんだ!と胸を張って言いますけど。

しかし先生からは特にそういった心配もなく

これを服用して抑えられるホルモンはわずからしいので

夫のようにやや多めの人には良いのだそうです。

95%の人に副作用が出ない方法なんだとか

ならいいけれども。本人も気にしてましたので(笑)

ちなみに余談ですが、私は20代の時に受けた検査で

女性ホルモン(別のホルモン?)が少し少ないと言われていました。

それでも生理はちゃんと来るし、

問題ないと言われたので特に気にしてませんでした。

友人なんかには「女ぽさが少し欠けてるんじゃない」と言われたりもしました。

(全く関係ないし!!!!多分)

なので初めて夫が検査した際女性ホルモンが多いと言われ

足りない人と少し多い人同士、合わせればプラマイゼロだね!

みたいなことを話していたんですが

やっぱり個人でフラットにしないとよくないんですね。当然だけど

私はそれ以降ホルモンについて指摘されたことはないので

多分正常値内か、多少少なくても許容内なんだと思います。

多分…

 

今回のGWは実家に帰っていました。

父に現在の治療の内容、夫の手術結果などを報告

その時はまだ細胞内の精子を探している段階だったので、

そこまでしか言ってませんが

父は当初特に何も言わず、ただ経過を聞いていただけでした。

しかし連休最後のほうに私と二人きりになった際

唐突に「子供がいることだけが幸せの姿じゃない」ということを話し出しました。

実際、ごく近しい親戚に子供がいない夫婦(70代)がいます。

どういった理由で子供がいないのか、

大人になった今でも正確な理由はわかりませんが

そこの夫婦のように、子供がいない生活もあるんだからと。

よくお世話になっている親戚だし、

自分たちも子供ができなければあの夫婦みたいな生活なんだろうな

と考えたこともあります。

その時は「まあ、とりあえずやれることは全て試したい」と話しました。

父としては特に戒めるとか、深い意味があって言ったんじゃないんだろうけど

それでも父には子供が3人(私たち)いるしなぁと思ったりしました。

親としては色々思うのかもしれません。

私たちも、どうしても欲しいんだ!!と血眼になっているわけではないし

なんとなく難しいんだろうなという薄々とした覚悟はあるわけです。

実際、夫の兄弟なんかから精子提供を受ける治療法も存在しますが

夫には他に男兄弟がいないし

そうなると夫の父(義父)になるわけですが

夫がそれだけは絶対に嫌だと言っています。

正直、万が一の時は…と私も考えてはいたんですが

義母の心中を想うと、とても提供して下さいとは言えないし。

夫が倫理的・生理的に無理だと思っていることを推進するわけにもいかないし

そこまでしなくても…(古い言い方ですが)ウチは分家だしねぇ、と(笑)

やっぱり不妊治療に終わりがないということを

父の立場からはよくわかるのかもしれません。

なんとなく私の話を聞いているだけだと思っていたのですが

父なりにきちんと考えてくれているんだなぁと

ちょっと別のことで父を見直しました。

 

そして!夫の治療費が今後半年間原則無料になるそうです。

詳しい理由はよくわからないのですが

(夫が色々言っていましたが、イマイチよくわからず)

多分高い手術費用払って取れなかったからアフターケアが無料なんじゃない?と

この後できることは薬の服用くらいですしね。

もちろん薬代は薬局で別途かかりますが

診察に関しては無料なんだそうです。これが普通なのか?

夫がその後受診するたびに精子カップをもらってくるので

我が家では部屋のあちこち精子カップが転がっています(笑)

精子の内容を検査するのであれば泌尿器科に持ち込み

その場合は時間をかけて隅々まで探してくれます。

凍結に出す場合は不妊治療センターへそのまま持ち込み

精子がいなければ「凍結不可でした」と、それで終了。

検査した精子は凍結にまわせないし

経過を見るなら泌尿器科でじっくり、なんでしょうが

何しろあれからまだ一度も検査にいってくれていないので

果たして抗ホルモン剤が効いているのか不明です