無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

採卵に向けての切実なお願いごと

2017/10/8 注射7日目

実は10/3に姉が出産しまして(第三子)

父が孫に会いにこちらまで来ていました。

私と姉一家の家は一応同じ関西圏で遠くはないので

よく行き来をしています。

姉は上の二人を海外で出産しているので、

それぞれの両親にとっては初めて生まれたての孫を見ることになります。

連休だし丁度いいや、という感覚で父はやってきたようですが

ここ最近の気温の変化でシッカリ風邪を引いていました。

しかも姉の家は新生児がいるので泊まるのは無理

風邪じゃなくても上の二人がうるさいので泊まりたくなかったみたい

で、結局我が家に泊まることになりました。

風邪を引いていて体調がよくないこともあり、

翌日昼頃にはさっさと新幹線に乗って九州へと帰りました。

その父を送るついでに注射へ…

産婦人科に注射に行く人は限られているのでとっても早く終了

産婦人科にいる看護師さんのほうが注射が上手?

この日の注射は前ほど痛くはなかったです

やっと注射が終わったー!皮下注射よサヨウナラ

帰り際「明日が採卵前の診察ですね。14時の予約ですので遅れないように」

と念押しがありました。

父が私の部屋に寝ていたので、私は夫の部屋で仕方なく寝ましたが

(我が家はそれぞれに個室があり、自分の部屋で寝るシステムです)

夫の部屋で寝ると必ず腰が痛くなるし

夫のイビキ攻撃にとことんやられて寝不足になります

特にこんな季節の変わり目には風邪ひきそうなので

できればあの部屋に行きたくなかった…

といって夫と父を一緒に寝かせるわけにはいかないし

結局、なんだか体がダルくて、睡眠が全く足りてないと実感

それじゃなくても土曜日は当日予約が気になって熟睡できなかったのに

(元を正せばカラオケオールのせい)

11:00頃注射が終わったので早めのランチに行こうかーと話していたんですが

あまりにも体がしんどいので帰宅して寝ることにしました

実は夫も身体がダルいと言っていたので

どうやら父からもらったみたいです

私の体調は寝不足だろうから、ぐっすり眠れば治ると思ってました。

この日はお腹の張りが結構気になりました。

もちろん前回ほどひどくはないものの、うーん…張ってる。くらい

便秘のせい?

もしかしたら、卵が育って卵巣が腫れてるから押されて便秘になるのかな?

 

2017/10/9 採卵前の最後の診察

この日は朝からいきなりオリモノの量が増えました。

前回はどうだったかな?

そういえば10/7診察の時、隣で内診受けてた人が

「ここ最近オリモノが異常に増えました」と申告していました

彼女が言っていたのはコレかも…

と、いうことは採卵のタイミングがみんなほぼ一緒みたいです

 

来院してみると14:00予約で3人目と聞いていたのに

14:00頃来院したら、既に待合室がいっぱいでした。

今日は祝日だから予約診だけじゃないの??

こんなに予約診がいっぱいいるの??

待合室の椅子は結構豪華な作りなんですが、座り続けると腰がとても痛くて

夫とずっとモゾモゾしていました。

そしてどうやら私も風邪をひいた模様

風邪っぴきの父が寝ていたベッドで一日中寝ていたので

漏れなく風邪菌を吸い込みまくったようです

昨日に増して体が重かった

3番目のはずなのに、実際に診察で呼ばれたのは14:45頃

こんなに待つの??前の2人どんだけ熱心に診察したの?

後からわかったのですが、祝日の特別診察の場合は

(日にもよるけど)医師一人が診察するので時間がかかるようです

それにしたってかかりすぎでしょ

内診で卵のサイズを測ったのを見ると右は18.6㎜~21.2㎜

左は17㎜~22㎜くらいでした

内診しながら先生が独り言のように「よし、じゃあ水曜で決まりだな」

と言っていました

すぐ隣の診察室に呼ばれ、夫と入室

この時採卵時の頭の角度についてお願いしたかったのですが

隣から出て来たのがセンター長だったので訴えるのをやめました

この人に言ってもダメだ…

前回採卵時、麻酔の効き具合によるものか

はたまた寝不足のせいか

頭を傾けたことによって目眩がし、それで小パニック

おかげで呼吸も浅くなり、麻酔もあまり効かず

散々な目に会いました。

この経験を基にパニックの説明をし、

なんとか頭を反らさない方向でお願いしたかったのですが…

夫と目が合い、培養士さんに託すことにしました。

センター長からは「卵は全部で14個くらいですね。

じゃあ採卵は9/11でいいかな?」

…ハイ

「よし、じゃあ後は培養士から詳しく説明あるから。じゃ!」

…ハイ

もうハイしか言ってません。

大体9/11でいいかな?って変更できるんかい?

カルテを受け取って、3Fへ

私達夫婦の他女性が2人、私達と同時にもう一組夫婦が入ってきました。

カルテを渡して待つこと30分ほど

ここでもかなり待たされました

やっと順番がきた!と思ったら3Fの相談室(?)は満席になってしまったので

下フロアでお願いします、と

センター内のかなり奥のほうにある相談室へ通されました。

そこで前回同様採卵時の注意点や当日フレッシュな精子が必要なこと

採卵に向けて本日22:40に産婦人科で最後の注射があること

等説明がありました。

前回の夜中の注射は確か00:00頃だったので、早くなったね。と夫と会話

夫はなかなか夜起きてられない人なので

夜中の注射はかなりこたえるみたいです。

あ、あくまでも注射は私で夫は送迎屋さんです(笑)

また、孵化補助法と胚移植用培養液(ヒアルロン酸)の処方についても説明

前回は孵化補助法だけお願いしていましたが

今回はどうしよう?夫に聞くと「やりたいように決めていいよ」

と丸投げされました

決めかねていると培養士さんが「採卵当日でも良いですよ」と

とりあえず保留にしました

50%しか効果がないなら…という気持ちがありつつも

凍結胚が1つだけという我々には少しの確率でも縋りたいのが事実

そこで採卵時の頭を反らす点について、傾けないで欲しいとお願い

目が回ることに対して小さい頃から恐怖症があり

めまい症を患ってから完全にパニックになることも説明

麻酔+首が傾くことで目眩が起きたと錯覚?し

パニックになるので前回の採卵も暴れて(本当は採卵の痛みで動いただけ)

大変だったことを懇々と説明

しかし培養士さんからは、前回の看護師さん同様

「呼吸を確保するためには必ず首は反らさないといけないんです

もし麻酔で意識を失ってしまった場合、舌根が…」

という説明まで始まり。

とにかくその点がものすごく恐怖なので、

どうしても「わかりました、仕方ないですね」とは答えられず

ずっと渋い顔をしてしまいました。

「一応当日担当する医師や看護師には説明させてもらいます

その上でなるべく頭を下げないようにする等調整しますので

ただ、お約束ができないことだけはご理解ください」との返答

培養士さんも困っているのはわかってる

でも私にとっては採卵の痛みよりもその恐怖のほうが勝る

とりあえず一縷の望みを託して採卵に関する説明は終了

薬がそれぞれに処方されることと、精子用のカップを渡され

その後採血があるのでまた中待合でお待ちください、と

採血…やっぱりあるのか。なんだろ?OHSSの濃度検査かな?

再度10分くらい待って採血へ

健康診断の時も思ったんですが、

採血がどっちの腕から取りやすいか忘れてしまって

とりあえず両腕を出して「どっちが取れますか?」と看護師さんに委ねる

右利きですよね?と確認されとりあえず左腕を…

と思ったら、今日の左腕の血管は調子が悪いらしく

右腕の端っこのほう(端は痛いイメージがある!)になりました

アルコール消毒したところまでは見ましたが

採血用の針は太いと聞いているので、すぐさま顔を背けます

すると看護師さんが笑いながら

「そうですね、しっかり横向いててくださいね」と言っていました

注射…みんなキライですよね?私だけじゃないよね?

でも皮下注射よりはやっぱり痛くない、と心を鎮めるよう努める私

もう終わるかな?と思ったら

「順調に取れてますからね~もう少しですよ~」まだだった…

そして「抜く時ちょっと気持ち悪いです。ごめんなさいね」うぇ~…

きっちり固い綿の塊みたいなものを押しあてられて、

しばらく押さえててね、という言葉でようやく看護師さんに向き直る

採卵について注意点は確認済みですよね?

では今日の夜、最後の注射忘れないようにしてくださいね。と説明

去年もそうだったんですが、最後の注射や採卵までの説明書をもらった時

最後の夜中の注射の欄に

「時間通りに始めます。遅れた場合はこちらから連絡は一切しません」

みたいなことが書いてあって、すこしビビります。

ふと疑問に思い、今のこの血液検査は何のためか質問

ホルモン値を調べるためだそうです

今すぐ値がどう、という意味ではなく

採卵する時や取れた卵子が受精まで進める時など

若しくは採取できた卵子が未熟だったりした場合などに

後から検査をするために取っておく血だそうです。

今現在の濃度ではないのね?

何かあった時に後から検査するため、とキッパリ言われました。

ついでにここで看護師さんに採卵時の頭の向きについて質問

私のパニックについて説明し

もし頭を反らすしか方法がないなら、採卵前に安定剤を服用しても良いのか?

どんなお薬ですか?と聞かれたのでお薬手帳を確認

私が探すよりも先に「ちょっと見せてください」と取られる

「このビーゼットシー糖衣錠ってやつかな?ちょっと先生に確認してみますね

あれ…でもこれ処方が2年前ですけど」

最後にめまい症を発症したのは2年前なので、そうなります

しかし薬は2年も経てば廃棄しないといけないので

2年前だともう使えないですし…と気の毒そうに言われました。

2年前の薬を飲みたいと懇願する自分が恥ずかしくなりました

でも実際お守りみたいにまだ持ってるし、害はないはず(自己判断)

こちらでこういった処方をしてもらうことはできませんか?とも質問

とりあえず先生に聞いてくるので、とお薬手帳を持って去る看護師さん

しばらくして戻ってきたら

「既に先生が帰ってしまって確認できませんでした」

えー!センター長帰るの早っ

「あと、先生がいたとしてもこういったお薬は処方できないそうです」

まあ…安定剤ですからね。メンタルクリニックとかしかないでしょうね」

そして「基本的には妊娠初期なども含めて

赤ちゃんに危険な薬はそんなにないと言われていますので、

服用に問題はないと思います。

お薬自体はいつも受診されてるところで改めて処方してもらって、

もし心配なようであれば明日の午前中にお電話ください」

と終了

まさか今回の採卵だけのために安定剤をもらいに行くのもなぁ…

ちょっと最近ホルモンのせいか

ふと顔を上げた瞬間なんかにフラフラしたり、

少しの動きで「あ、目が回りそう」と感じることがあるので

もしもの時は(2年前のだけど)今ある薬を飲もうと決めました。

薬の処方を受け、結局病院を出たのが16:00頃

既に二人とも疲れ果てていて、静かに帰宅しました。

夜には注射で再度家を出発しないといけないので

私は食事の前に早々にお風呂に入りました。

 

そして22:00頃、少し早いけど家を出発

実際病院に着いたのは22:20頃でした

10分前までには着くように、と指示がありましたが

さすがに早かったか…

私たちの前に1組の夫婦がいて、奥さんのほうがちょうど呼ばれた所でした

彼女たちの次かな?と思ったら、それから7、8分ほどして女性が来院

次は彼女でした。さすがにこんなに早く来ることなかったか

去年は注射を待つ間赤ちゃんの大合唱でしたが

今回は時間的にもみんなスヤスヤ眠っていたみたいでした。

いよいよ私の番!時間ですので中(ナースセンター)へどうぞ~と言われ入室

筋肉注射だ…ドキドキする…

すると看護師さんが「今回打つお薬はオビドレル1Aという皮下注射です」

え!!!!!!皮下注射なの?筋肉注射では???

あのー筋肉注射と聞いていたんですが…

「あれ?そうですか?でもカルテにはきちんと

このオビドレルで指示がありますよ」

…そうなの?ラッキー♪なの?

よくわからないまま肩を出そうとすると

「あ、皮下注射ですからヒジより上のところで大丈夫ですよ」

筋肉注射だと思って下にタンクトップを着て来た私の努力。。。

なーんだ、といつものように腰に手をあてて前にならえのポーズをすると

「あ、手は力を抜いてダラーンとしておいてください

こっちのほうが痛くないですからね。はい、もっともっと力抜いて~」

えー!!!!!!!腰に手を当てるのも違うの?

今までの一週間あの痛さは何だったの?

まさか最後の最後でそんな注射に関するカラクリを知らされるなんて

釈然としない!

なんだか色々去年と違うので、注射が終わった後

(やっぱりそれなりに痛かった)

なんで今回は筋肉注射じゃなかったのか?何が去年と違うのか?

と看護師さんに質問しました。

ここできちんと説明してもらって納得しないと

今後また訪れるであろう採卵時に痛い思いをすることになるし

すると看護師さんは「去年とはね、違うの。今回はこのお薬ってだけ」

??だから、何が違うんですか?卵の数とかですか?

「皮下注射だと打つ時間が筋肉注射よりも早い時間で済むんですよ」

じゃなくて!時間の問題じゃなくて

何で筋肉注射じゃないのか、その違いは何なんでしょうか?

「遺伝子の〇〇が~…」と話かけて

え、遺伝子組み換えとか?それ危ないんじゃ?とか思っていたら

説明すること自体を拒否することに決めたようで

「お薬の内容にもし疑問があるんだったら、

明日にでも電話して聞いてみたらいいと思いますよ?」

と完全に投げられました。

この人は理解していない…

というかセンターの看護師だからよくわからないのか?

先生が処方しただけだから意図もわからないのか?

戦意喪失してもうそれ以上聞くのは諦めました。

まあ痛くなかっただけラッキーということで

夫のところに戻ると「痛かった?早かったね?揉まなくていいの?」

と言われたので笑顔で筋肉じゃなくて皮下注だったよーと報告

「なんだよ!筋肉注射だと思って可哀想だからチョコ買ってあげたのに!」

と文句を言われました

痛い思いをする私に「頑張って」の意味も込めて

大好物のチョコを買ってもらっていたので(笑)

これで採卵までの大仕事は一旦終了

後は夫は抗生物質を飲むことと、当日の採精

私は今日と明日の膣錠と、安定剤を探すことだけ

いよいよ第2回目の採卵が始まるのか~

まだ実感ないなぁ

 

 

※追記

採卵前診察後に培養士さんと話をした時

受精卵をどこまで育てるか?の確認がありました。

以前は問答無用で採卵翌日に受精卵がいくつできたか確認電話をしてください、

5日目に胚盤胞まで育ったものがいくつあるか確認の電話をしてください

と決められたコースだったのに

何日目とか選べるんですか?と逆に質問

顕微授精で生体反応があった胚を2~3日まで育てて移植する方法もあるそうです。

ただ、2、3日まで育てた胚は細胞の数が5日目まで育った数より圧倒的に少なく

2日目の胚の細胞が7、8個で、胚盤胞まで育った胚は100個あるそうです

(数値は例えだったのかもしれません)

その状態で移植して、見事着床してお母さんの子宮で育つ場合もあるけど

せっかく顕微授精するなら胚盤胞まで育てたほうが、ということでした

子宮外で育てた胚よりも子宮に戻したほうが発育する場合もあるらしいんですが

凍結を目的とする場合は、

明らかに5日目までの胚盤胞まで育ったものの方が強いらしい。

凍結というのは凍結する際と解凍(こんな言い方するのかな?)する際と

合計2回胚に負荷をかけることになるので

その時点で壊れてしまう細胞があるそうです

そう考えると、2日目まで成長した胚は8個しかない細胞の1つが壊れたら

残りの細胞は7個だけ

そして、5日目まで育てて胚盤胞までしっかりできた

細胞100個持っている胚は、1個細胞が壊れたところで残り99個は無事なので

そういったリスクから考えても胚盤胞まで育てることが望ましいそうです

この説明、すごく納得できました。

何か気になる方法がありますか?と聞かれたので

以前は知らなかった方法なので、選択肢があるのかと思ったと正直に言いました。

もっともっとじっくり説明を聞かないとわからないことばかりですね

うちの病院はこういう方法なので、こうした手順を踏みます!

と問答無用で言われた前回よりも

きちんと理由を説明された上で凍結にまわされたほうが納得できる。

当時疑問を持たなかった私も悪かったのかな

もちろん胚の状態にもよるんでしょうが

2日目のものは凍結に不向きなので、すぐさま移植が望ましいんだとか

採卵でお腹パンパンになった後に移植ってなかなか厳しいかも…

でもネットで調べたら、妊娠すればお腹パンパンの状態が継続するみたいです

逆に、この状態で移植してお腹パンパンがすぐ治まってしまえば

妊娠できなかったということらしい…

それはそれで辛い。ていうかどっちもしんどい

妊娠するって本当に大変

もちろん出産もそれ以上に大変だけど。。。