無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

2度目の採卵 後半戦~麻酔の後遺症

横向きのまま倒れ込んでいたので、体の向きを少し変えようと頭を上げると

やっぱり麻酔の影響か、ぐら~っとなり、まだダメだな。と

お尻はこの段階では前回ほど痛くなかったのでもう大丈夫でした

目をつぶりながら体制をちょっとずつ変えていって、仰向けに

そのまま看護師さんが行ったり来たりする足音や

採卵前の人の名前を呼んだり、採卵後のお疲れ様を何度か聞いたりして

そのうちウトウトしだしました

が、やっぱり寝不足だったのか途中でイビキが何度か聞こえ(笑)

自分のイビキでハッと目が覚めるというサイクルを繰り返していました

ああ~ここは簡易ベッドだからイビキかいたらすぐわかるよ~

こういう時は例え上の壁が筒抜けだろうと、

やっぱり扉がある個室がよかったよ~

…ウトウト…

グゴーッ !!!はっ!

これをしばらく繰り返し、熟睡したいと思いながらも

羞恥心が勝りあまり眠れず

どのくらい時間が経ったか覚えてませんが、1時間くらい?

「じゃあガーゼ取りに行きましょうね」と再び採卵室へ

点滴台を押しながら中に入ると採卵してくれた先生が

その時分かったのですが、今回採卵してくれたのは

採卵前検診で急遽ヘルプで交代してくれた医師でした

この先生はとても感じが良かったので、この先生だ!よかったと安心

「麻酔の感じはどうですか?もう大丈夫?

少し多めに麻酔入れましたのでまだ少しフラフラするかもしれません

あと今回ね、やっぱり卵巣が少し腫れてるので

移植はせずに凍結にまわすことになると思います。

じゃあ検診しますので、台のほうへどうぞ」と説明

多分この時の私頭ボサボサで死神みたいだったと思います

(点滴台しっかりつかんでたし。死神のカマみたいな)

もう一度さっきと同じ工程を繰り返し、下半身丸出しで横たわり

じゃあガーゼ取りますね~の声と共に再びお尻に走る激痛!!!

覚悟はしていたものの…やっぱり痛いーーーーーーーーーーー

「っっっっいっっっっーーーーーーーーー!!!!」と声が出て

また看護師さんに肩をさすってもらっていました。

ビロビロビローと出る感覚がわかるんですが

もちろん長いので、先生の一回じゃ出ないわけです。

これが3回続きました。つまりギャー!を3回

3回目はさすがに少しだったのでそんなでもなかったけど

このガーゼの止血…改善して欲しい。お尻へのダメージ半端ない

「うん、血もそんなに出てないし、腹水もあるけど少しだから

じゃあ後は点滴終わるまで安静にね」と終了

ガーゼやっぱり痛かったけど、この痛さを自力で抜くなんて怖くて無理

先生に抜いてもらって良かった

去年は痛さのあまりガーゼ抜く手に力が入らず、

トイレでだいぶ悶え苦しみました。。。

再び診察台の手を持つ所まで看護師さんに誘導してもらいましたが

さすがに今回は覚醒していたのでフラフラもせず

看護師さんに「大丈夫?」と確認されましたがスタスタ歩いて戻りました。

控室に戻って、一旦腰を降ろしたところで再び看護師さん登場

「フラつきどうですか?」もう大丈夫です。だいぶマシになりました。

「じゃあおトイレ行きましょうか」とトイレへ…

ガーゼ先生にとってもらったのに?と不思議でしたが

点滴で水分が入ってるのでトイレで出さないといけないらしく

そんなにトイレ行きたくもないけどなーと思いながらも行ってきました。

ガーゼの心配もないのでトイレだってラクラク

念のため出血を確認しましたが、一滴もついていませんでした。

もしかすると生理終わりかけ?のようなうっすらはあったかもしれないけど

白熱灯だったせいか、血とは認識できませんでした。

控室に戻ってまた座ったところで別の看護師さんが点滴の確認でやって来て

「先生がもう一本しておいたほうが良いだろうということですので

もう1個点滴しておきますね。トイレ行かれました?」ハイ

「ナプキンもしました?」あ、まだ下着つけてないです…

「じゃあ先にナプキンつけましょうか。

まだもう少し点滴あるし、またあとで来ますね」と去って行く看護師さん

トイレ行った時血は見えなかったけど

タンポンの時と同じで、出血部分が降りてくるまで時間差あるからな~

と一人で納得。さっさとナプキンの準備して再びベッドへ

こうやって看護師さんに言われるまでノーパンだってこと忘れてた

ものすごく眠くてウトウトしてたらさっきの看護師さんが再登場

「あとちょっとだから早くしますね」と点滴のポタポタを急速に変更して

終わったところで新しい点滴を補充

この1本であと何時間くらいあるんだろう…と再び夢の世界へ

今回は吐き気止めのおかげか、全く気持ち悪くならなかったので良かった

前回は後半30分くらい地獄だったから。

携帯を手元に置いてなかったので詳しい時間はわかりませんが

13時を過ぎても次々に採卵する方が採卵室へ入っていっていました。

やっぱり今日は多いのかなぁ?

前回は1本の点滴ですぐ帰ったからその後の人々はわからなかったけど

いつも午後まで採卵やってるのかな?

できれば睡眠を確保するために私も午後採卵がありがたいな~

ウトウトするたびにすぐ近くで新しい採卵の方の自己紹介と

終わった方と看護師さんの声と

採卵合間の看護師さんたちがパタパタ行き来する音で、

正直あまり眠れませんでした。

点滴を見ながらもうすぐ終わるかなーという頃に再度看護師さんがやってきて

「ごめんなさいね、この場所人がいっぱい移動するから

うるさくてちっともゆっくりできないでしょ?(その通り!)

気分はもう大丈夫?これが終わったらもう今日はおしまいですからね

後は培養士から説明を受けて、受付でお支払いをお願いします」と説明

点滴が終わって針を抜き、とっても分厚いコットンの塊みたいなのを当てて

「これをギュッと5分くらい抑えててくださいね。

これやらなかったら、明日とかすごい青アザになっちゃいますから」

え!そうなの?とビックリ。必死でぎゅうぎゅう抑えました。

やっと左腕が自由になり、ようやく着替えへ

着替え終わってからも気になってずっと点滴の後を抑えていました。

ベッドを整理して待機していたらカルテを持って看護師さん登場

「じゃあこのカルテを持って外の待合室でお待ちください」

去年は控室で直接培養士さんから説明があったけど

さすがに今回は簡易の控室で声がダダ漏れだから別室だったんでしょうか?

外で待っていると培養士さんがすぐやってきましたが

「こちらの相談室全て埋まってしまっていますので、下へお願いします」と移動

前回採卵前の最後の説明を受けた部屋みたいなところに入り

今回の採卵結果報告を受ける

「今回取れた卵は合計で8個ありました。

そのうち1つは未熟な状態でしたので、残りの7個を顕微授精へまわします

ご主人の精子を遠心分離機にかけたところ、数が確認できましたので

今回は凍結精子を使わず、今日持って来て頂いた精子をそのまま使います」

よかった!やっぱり遠心分離機かければいるんだ!

「…ということは、少なくとも7匹以上はいたということですね?」

「そうですね」やったー!!数は間違いなく改善している…

しかしここで疑問点が

診察の時には左に10個くらい、右に3個くらいと聞いたんですが

左だけからしか取らなかったんですよね?

左の数が8個しかなかったということですか?

「いえ、左右どちらの卵巣からも採卵していますよ」あれ?そうなの?

正確な数を聞くと、左が5個、右が3個だったそうです。

前回の採卵の時はもっと取れたけど、今回は少なかったんですねーと話すと

「前回は取れた数は多かったですが、結局未熟な卵もあり

実際使用したのは8個だったみたいですね」と…あ、そうか

その未熟な卵という意味がよくわからず、

20mmぐらいまで育ってないと未熟なんですか?と質問

前回の採卵前検診で画面に表示されていたのが18mm~だったので

「大体採卵できるのは18mm以上とも言われていますが

エコーで見る限りはそれが表面まで出てきているかはわからないんです」

ん?????

つまり、採卵できる卵というのは

細胞の壁(卵巣)からにょきっとキノコみたいに出てきて

それがある程度育ったものを取っているそうです

エコーでは卵の大きさは確認できるけど

採取できなかった卵というのは、半分以上卵巣の壁の中に埋まっている

(こういった表現が良いのかはわかりませんが、

培養士さんが書いて説明してくれた絵はこんな感じでした)

そして、卵というのは採取してみないとその健康状態が不明のため

実際取れたとしても弱かったり、まだ採取できる段階まで育っていない未成熟

という意味だそうです。

なるほど…普段の排卵はきちんと育った卵が

自然に卵巣から自力で出て行きますけど

排卵されてしまった卵は顕微授精に使えないので

卵巣から直接採取するんですもんね!すごく納得できました。

となると、去年採取された14回の痛み…憎い!

それだけ卵がたくさんできて、育つ力が分散されてしまったということか

と思うようにします。

一体8個という数は多いのか少ないのか、前回が14個だっただけに

とうとう取れる卵子の細胞が減っているのでは、と不安に

「8個だと大体平均的ではないでしょうか。1個だけという方も多いですし」

そうか…1個だけの方ももちろんいるわけですよね

我が家とは違って、男性が原因の不妊ではなく卵ができにくい方もいますし

くだらない質問をしてちょっと反省。

再度、今回顕微授精がうまくいって胚ができた場合は

凍結にまわすこと、を確認した後諸注意があり

今日は感染症予防で抗生剤が出るので、薬局で必ず受け取ること、

受精の結果は翌日14:20頃電話してください、と言われました。

その時間は電話するのが難しい場合は?

午後診が終わる16:00までには必ずお電話ください、とのこと

他に何か気になるところはありますか?と聞かれたので

採卵前の最後の注射がなぜ筋肉注射じゃなかったのか確認

すると、カルテにはきちんと最終注射の項目は「hCG」という欄があるのですが

その下に大きく赤文字で「オビドレル1A 皮下注射」と記入があり

この2つの違いは効果の出る時間なんだそうです

hCGは確かに筋肉注射だけど、これを打つ場合は

必ず夜中の00:00過ぎに来院して打つことがほとんどで

遠方から通っている方にはとっても負担なんだとか

確かに、そんなに遠くない我々でもとっても大変でした。眠気が…

さらに筋肉注射なので肉体的に負担が多いこともあり

最近では打つ時間が(若干)早いオビドレルを打つようにしているのだとか

その人の症状によってどうこう、というわけじゃないみたいです

少なくとも産婦人科の看護師が言っていた

「遺伝子が~」という説明はなかったです

もしかすると詳しく辿れば遺伝子云々なのかもしれませんが

効果の出る時間と言われたほうが納得

これで去年との違いがわかってスッキリ!

すがすがしい気分でお会計へと進みました。

 

しかしカルテを渡してお会計を待っている間、

なんとなく目の周りが暗くなってくる感じ…貧血?

さっきまでは元気いっぱいだったのに一気に気分が悪くなってきました

あれ?さっきは問題なかったのに?カゼのせいか?

もしかして、今朝飲んだセニランのせいか?

思い当たるフシが多すぎる!セニランだったらどうしよう!

気持ち悪くて多分顔色も悪くなっていたと思います

フラフラと受付に行き「さっき採卵終わって今お会計待ちなんですが

なんかいきなり気分が悪くなってきたんですけど…」と申告すると

すぐ看護師さんを呼びに行ってくれました。

もう待合室の椅子に座るのもしんどいくらいの気持ち悪さ

看護師さんに誘導されて、採卵後説明を受けた奥の部屋をさらにスルーし

たこともないベッドの部屋に通されました

スキンダグ手術した時みたいな、保健室みたいな場所です

とりあえず荷物を台の上に全部置いて、なだれ込むようにベッドへ

ここで少し休ませてもらえるのかと思ったら

カルテと点滴を持って再度看護師さんが登場

「麻酔がまだ抜けてないみたいですね。もう少し点滴しておきましょう

少し時間かかるけど、この後時間は大丈夫?」

えー…また点滴するの?時間は問題ないけどまた針さすのかーとグッタリ

今日は左腕にずっと点滴されていたので、右腕をさする看護師さんに

「左からできませんか?」と見てもらいましたが

色々ペシペシやった後で右腕を確認して「右からしましょうね」

トホホ…両腕に点滴の後が

点滴独特の痛みと気持ち悪さに耐え、再度横になるタイム

受付に行った時が確か15:30くらいだったから、

あとどのくらい時間かかるのかな?

でもさっきの場所がすごくうるさくて本当に眠れなかったので

これからの時間は少し寝よう…

さすがに気持ちが悪くてスマホを手にする気力も起きませんでした。

しかし麻酔ってこんなに残るものなの?

一応看護師さんが「ゆっくり入れていきましょうね」と

ポタポタをゆっくりに操作していたので、どのくらいかかるか全く不明

ウトウトしていた頃再び誰かが入ってくる気配

看護師さんの「じゃあそこに横になってね」という声が

どうやら私みたいに控室を出てから気分が悪くなった方がいたようで

その方がカーテンを隔てた隣に横になっているのがわかりました。

二人で気分悪さに耐えながら、多分お隣さんもウトウトしていたみたい

途中何度か看護師さんが来て説明してましたけど、あまり覚えてません

半分くらいまで量が減った時に「じゃあトイレ行きましょうか」と言われ

まだ少しフラフラしていたのでええーとなりましたが

「点滴入れてるからね(さっき上でも同じこと言われた!)

どんどん出しちゃったほうがいいのよ。そうすれば麻酔が排出されるから」

え!そうなの?この点滴は麻酔を排出するためのものだったんだ!

手術経験がない私には初めて知る事実ばかりです

さすがに処置室のトイレではないので少し狭く

点滴台と一緒に入室するのはなかなか大変でした

トイレそんなにしたくない、と思ってても出したほうが良いんだな~

それでガーゼ取った後トイレに行けって言われたのね。

「二日酔いと同じなのよ。お酒は飲む?」いえ、全く

「じゃあご主人に聞いてみたらわかるよ。今は二日酔いみたいな感じなの

麻酔が体に残ってるから、それを排出するために点滴を入れるの

じゃんじゃん点滴を入れて、じゃんじゃん排出する。

それで麻酔が体から出て行くの」へぇ~そうなんだ!

だから帰ってからも水分たっぷりとってね、と説明

しかし、もうしばらくすると看護師さんたちがだんだん焦り始めて

「具合はどう?」とか隣の人にも頻繁に確認に来ていました

とうとう最終的には

「ごめんなさいね、ここ17:30には全部閉めないといけないのよ

ちょっと点滴早くするね」と言いながらポタポタが猛スピードに!

この頃には気分が大分回復していたので、

なんなら点滴途中でやめて欲しかったんですが

この点滴は全部入れなきゃいけないから、とものすごいポタポタの速さ

お隣さんはご主人が付き添いで一緒に来院していたのか

それか採卵後の奥様を迎えに来られたのか、ベッドの所から声がしていました

お隣さんにも同様の説明をして、ご主人が先に薬局へ薬を取りに行くことに

私はだいぶマシだったのですが、お隣さんはまだまだ具合が悪そうでした。

すると看護師さんが私に「今日はご主人迎えに来られますか?」と質問

自転車で来てるのでとは言えず(採卵日は自転車・車で来ないでと注意書き有)

いえ…電車です。と答えると「タクシー呼びましょうか?」

え!じ…自転車あるのに…しかもタクシーなんて勿体ない

ご主人来てくれたら一番良いんだけどね~電話してみたら?としきりに勧められ

スマホを手に取ると17:15頃。こんな時間絶対夫は仕事中だから無理です

と、分かっていてもとりあえずメールを送る…

看護師さんには、仕事中なので無理みたいですね~と報告

超スピードの点滴が終了し、お隣も同じタイミングで終わったようで

、というか既に17:20過ぎていたので強制終了させられたのかも

お隣はご主人がお迎えに来てるから途中で気分悪くなっても大丈夫ですしね

もう私は元気だったんですが、看護師さんが

「具合悪そうだったら薬局でタクシー呼んでもらってね」と再度助言

先に受付でお会計を済ませる。合計25万ほど

ずっと看護師さんが側にいて「今日は夜診がない日だから本当にごめんね」と

何度も謝っていました。夜診があればセンターを開けていられるので

点滴が終わるまでゆっくり寝ることができたそうです。

そんな遅くまでいてもな~…なんだか申し訳なくなって

「ご迷惑おかけしてすみません」と謝ると、

いえいえ、こちらの事情だからと再度謝罪

普段使ったことのないエレベーターまで見送りに来てくれました

お隣のまだ具合が悪そうな奥様はエレベーターわかるんですが

私もう元気ですし、だってここ2階だし

階段で行きますよ、と言ったんだけど「いいのよ、一緒に」と

エレベーターに見知らぬ夫婦と詰め込まれました。

奥さんのほう、かなり具合悪そうだったな~

私より採卵の時間が後のほうだったのかな?

薬局で薬を受け取り、時間を見ると既に17:40!

いつも仕事が終わって帰宅する時間と変わらない時間になってしまいました。

早めに帰ってゆっくり寝ようと思ってたのに~

この後は吐き気もなく気分も悪くならず、全く問題なく帰宅しました。

しかしさすがに採卵日当日。お腹が張りまくってとても痛かった。

今回は採卵前のお腹の張りがあまりなかったので、

採卵後も大丈夫かな?と思っていたけど

やっぱり採卵すると卵巣を刺激するから腫れるのは当たり前で

この痛みいつまで続くのかな?

去年は採卵後10日で生理がきて、結局生理が来るまではずっと痛かった

あの張った痛みはかなりの苦痛だったので。途中早退もしたし

ちょっと不安…ドキドキ

そして今回は受精卵いくつできるかな?

去年より精子の数は多く取れたはずだから、3個くらいできるかな?

 

ちなみに帰宅したら、去年みたいに点滴の後はアザにはなっていませんでしたが

右腕に謎の赤い引っ掻き傷みたいなのができてました

もちろんひっかいてません。点滴を猛スピードで入れたせい?

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