無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

移植日前日にまさかのインフル発覚

タイトルの通りです…

インフルエンザになってしまい、あれほど待ち望んだ移植が延期になりました

泣きたい…いえ、泣きました。悔しすぎて

泣く場面はここじゃない、まだまだこれから泣くべき場面はたくさん来る

そう思っていても、やっぱり延びすぎた移植日がさらに延びるのはショックです。

 

 

2/14 移植日前日

朝起きた時から滝のような鼻水にやられ、昼になってもひどければ

一度センターに電話して耳鼻科に行っていいか聞こうと思いました。

鼻水がすごく出るアレルギーは人生初なので

30分に1回は鼻につめたティッシュ取り換えのために離席

一般的に言われる花粉症はみんなこんなに苦労してるんだ~

というか、鼻水ばっかり出て来るせいか頭がボーッとしてきました。

この日はいつもより暖かいと言われてる割になんだかすごく寒く感じ

私が在籍しているフロアは午後になると陽射しが強く、

真冬でも暖房つけっぱなしだと暑くて頭がボーッとするので

時々設定を送風に変える人がいます。

多分誰か早くも送風に変えてるんだろう、と思ってひざ掛けで対応

昼は外に食事に行く気になれず休憩室で横になっていたのですが

うとうとしてる時に思わず「うー」とか「あー」とか声が出てきました。

他の人はどうかわからないのですが、私は熱がある時うとうとすると

必ずこんな風に声が出ます。うなされるような自分の声で毎回目が覚めます。

思いがけず声帯に触れるだけの空気が出てるのか?

休憩室が冷えていたのか、午後フロアに戻ると寒気がひどくなり

花粉症のプロの方に、鼻水が出ると熱っぽく感じるものか質問してみると

鼻水が出過ぎて頭がボーッとする時は稀にある。

熱っぽく感じるなら風邪だと思うけど、

鼻水が水っぽければアレルギーだから、そんな気がするだけじゃない?と

熱があるように感じるなら測ってみなよ、と言われ

体温計で測ってみると35.8度

私の平熱36.5度くらいなので平熱より低い!!

平熱より低いから寒く感じるのかな?とよくわからないまま仕事を続行

しかし、ふと「免疫が落ちてるからアレルギーを勃発した。

と、いうことは免疫が落ちてる時ってインフルにかかりやすいのでは?」

と一抹の不安が頭をよぎる…

つい最近社員のお子さんのクラスが学級閉鎖になり

元気に外で遊びまわっている我が子も念のため検査してみたところB型に感染していた

という事件が起きたばかりなので

今年のBは体に不調がなくても感染している可能性が高い!

と社内で噂になっていました。

実は私もそのパターンかも…でも予防注射してるし…いや、まさか

だんだん体がしんどくなってきて、寒気が悪化してきました。

インフルエンザは節々が痛くなるという知識はありましたが

節々は別に痛くない…というか体全体が重くてとにかく怠い

ものすごく不安になり、ネットで移植とインフルエンザについて調べると

インフルエンザの予防注射についてはヒットしましたが

移植日を控えてのインフルエンザ感染や風邪薬服用については見当たらず

直接聞くしかない!とセンターに電話

昨日移植日についてさんざん電話しまくった後なのに。とほほ

3分くらい待たされて看護師さんに代わり

さっき測った時は熱がなかったけど段々上がってきた感じがして

帰宅途中に病院に行くつもりだが、インフルエンザの可能性もある。と説明

すると看護師さんからは一言

「インフルエンザだった場合はまず病院に来れません。

次に、風邪だった場合でも明日(移植日)の朝には完全に熱が下がって

体力も回復してる!という状態じゃないと移植はできません。

厳密には移植できないことはないんですが、せっかく順調に育った胚なので

わざわざ状態の悪い時に移植しないほうが良いという考えだからです。

もちろん気にせず移植される方もいらっしゃいますが、

万全の状態を待って移植したほうがベストだと思うので…」

そこまで言われたら、万が一風邪だったとしても絶対回復しなければ…!!

とにかく帰宅時絶対に病院に寄ってインフルの可否を確認すること

そして翌日9:00にセンターから電話をするので、その時に結果を伝えること

になりました。

この日は水曜だったので午後診がなく、

夜にセンターへ連絡することができないためです。

ちなみに9:00と先方からは指定されましたが、

もし体調が回復して勤務できれば9:00業務開始なので

その場合も考えて8:50に電話してもらうことに。

当日の朝胚の融解作業に入るため、

その時間が移植するかどうかのギリギリのラインでした。

職場には一応インフルエンザだった場合のことを考えて

(翌日は終日社員の方も私もいないので)別の方へ引継ぎをし

なんとか帰路につきました。

夫の帰宅時間に合わせて一緒に自宅近くの病院へ行き、

熱を測ると37度ありました。やっぱり上がってきている…

内科の先生にはなんとなく不妊治療のことは言いたくなくて

最初は職場できちんと調べるようにと指示がでたので、と話していましたが

途中からなんだか気持ちが焦って「実は不妊治療中で、明日移植日なんです。

もしインフルだったら移植する病院に行くことすらできないので…」

と悲痛に訴えることに。訴えたところで先生にはどうにもできないけど

ついつい「インフルだったら困る!本当にもう明日しかないんです!」

という心の叫びが何の関係もない先生に懇願するという不思議な行動を(笑)

鼻の奥に細ーい棒を射しこまれ(鼻血出た。。。)

8分くらい待合室で待っててね、と言われて退室

しばらく待つんだろうな、とトイレに行くと

出てきたところですぐ看護師さんに「もう一度診察室にどうぞ」と促されました

え、早くない?なんかすごいイヤな予感する…

ドキドキしながら診察室に入ると

「う~んごめんなさいね、インフルエンザでした。A型だね」と

ああ~やっぱり…と思わず漏れる声

「残念だけど移植は延期してもらおうね」と残念そうに言う先生。

この先生は女医さんなんですが、比較的若く(多分40代前半)

その言い方が優しかったこともあって本当に涙が出そうになりました。

しかも先生は全く悪くないのに結果伝える時に「ごめんなさいね」だなんて

一言でも声を発するともう涙がこぼれそうだったので、ただただ頷き

多分先生もそんな私の状態が分かったのか、先にお薬の説明をしてくれました。

インフルエンザの時は解熱剤はカロナールしか処方できません。

ロキソニンインフルエンザ脳症の症例が出てるので。と

ちなみに私はカロナールに対してアレルギーがあるので飲めません。

ここでようやく涙がおさまり、アレルギーについて説明

「そうか~じゃあ解熱剤は処方できないので、脇の下とか頑張って冷やしてね」

と。なんと原始的な方法(笑)

最後にインフルエンザ検査の簡易キット?を見ると

AとCの所に赤いタテ線が入っていました。

表記は右からA・B・C。今年社内で初めてAとB同時発症した人がいたので

これがA型っていう表示なんですか?と先生に聞くと

「A型に反応が出て、その後検査が終わりましたよのClearっていう意味だよ」

と教えてくれました。Bも同時だったら3本線が入るのかな?そこは聞けず

薬局で薬を受け取って帰宅。

ちなみに節々は別に痛くなかったのですが

そういえばこの日の午後くらいから足がすごーく重く感じて

なんとなく筋肉痛のような感覚はありました。

今から考えるとあれがインフルの症状だったのね。

何しろ8年ぶりにかかったので全然覚えてない。

夫がうどんを作ってくれている間部屋でずっと泣いてました。

本当に自分が情けなさ過ぎて。移植を前にして疲労困憊になったのが憎くて

実は弟の結婚式だったので、まさか親族の私が出ないわけにもいかず

というか、旅行がこんなに自分の体力を奪っているなんて

やっぱり年取ったんだなぁと実感しました。

また次回に延びてしまった移植。一体いつになったら移植できるの?

移植が延期になったとわかった瞬間。悲しさと悔しさと

その次に浮かんできたのは、また無駄に打ってしまった筋肉注射の痛み

あれをまた打たなきゃいけない…一度も移植できてないのに

筋肉注射だけプロになっていってる…もう泣くしかない。しくしく

座薬だってわざわざ旅行先に持っていって毎朝ちゃんと挿れたのに!!!

座薬なんて子供の頃母親にしてもらって以来なので勝手がわからず

しかもこの薬を処方されたのは3か月前なので、

要冷蔵の表記に気付いたのが旅行前だったりして。

我が家は古い家で冷えているので室内でも問題なかったかもしれないけど

旅行の移動中とか、コインロッカーとか、どうやら暖められたみたいで

5個のうち2個は2~3分割になっていて挿れるのに苦労しました

全部しなきゃいけないだろうから、カケラも指で押し込んだし

粉々になっている分は残念ながら挿れられないので破棄しました。

そうやって苦労して服用した薬だって1日分を残してお役御免

これってまだ使えるんだろうか?さすがに次回は新しいのを処方されるかな?

何せ次回までには4か月も経ってるし…数もないので捨てなさいと言われそう

 

夜中にどうやら熱がけっこう上がったみたいで、何度も目が覚めましたが

体が辛すぎて体温は測っていないので最高何度まで出たかは不明。

全然眠れないまま翌朝センターからの電話を受けました。

ちなみに8:50とお願いしていたはずですが8:40にかかってきた。

もし私が元気に出社できていたらこの時間は電車の中です。

まぁセンターとしても早く結果を知りたかったんでしょう。

どうでしたか?と聞かれ「すみません、インフルAでした」と告げると

看護師さんが「ああ~そうですか…残念ですが次回に延期ですね」と

今回移植予定だった胚は融解せずにこのまま凍結保存されること

次回は生理前に1度受診すること、の説明がありました。

通常の移植前検診だったら生理後10日目くらいで良いのでは?と聞くと

今ある卵がきちんと排卵されているか確認したいので

生理前に一度診察に来たほうが良いそうです。

それを聞くと思い出される憎き破裂卵胞の存在…

そう言われると、やっぱりあの筋肉注射が卵に変な影響を与えていたのでは?

と疑心暗鬼になってしまいます。

でも破裂卵胞があったから前回血液検査のホルモン値が変だったわけで

じゃあ注射打つ前から破裂卵胞はあったということで…問題なしかな?

色んなことを考えるけど、とにかくまたあの筋肉注射が!!血液検査が!!

という恐怖が今から襲います。

もし生理が来てしまった場合は、以前説明されていたように

生理2日目までに行けばいいですか?と確認すると

「いえ、もし生理が来てしまった場合は前回同様

生理10日目くらいに来てください」と言われました。

生理が来てしまうと、念のため卵が出ているか確認はせず

次回移植に向けて卵のサイズや内膜の厚みを測るだけになるそうです。

もしかしたら、私が一度破裂卵胞で延び延びになっていたせいかも

移植するぞー!と意気込んで、もし受診した時に卵のサイズが十分だったら

その日のうちに採血と筋肉注射をしなきゃいけないからかな?

もうよくわかりません

とにかく素人考えはやめて、素直に生理前検診に行こうと思います。

もう次の移植は逃したくない。

そして、次の移植が決まったら絶対全部の予定キャンセルして

家でじっとしてるんだ!!

 

※ちなみにインフルエンザ感染していた場合は、他のセンターに来ている方に

感染する可能性があるからだろうと思っていましたが

そもそもインフルエンザになったら外出禁止なわけで。そりゃ来院禁止ですよね。

風邪薬の服用やアレルギー薬の服用については確認できていません。

次回受診時に聞いてみようと思います。

看護師さんの話し方からすると、

移植した後インフルにかかるのもよろしくないようです

インフルになると服用しないといけない薬も特殊だし

まずは母体が健康になって万全の体調じゃないと、と繰り返し言っていました

移植前よりも移植後の服用がダメなんだなという印象を受けました。

そう考えると移植前の段階でインフルになっててよかったのかも?

そうでも考えないといつまでもくよくよしそうなので

ラッキーだったことにします!!