無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

精索静脈瘤の手術

夫の治療についても少し。

夫から順を追って話を聞いたわけではなく、領収書や検査結果を入手して分析した結果なので

先生からの診察や言葉は少し前後する部分があるかもしれません。

 

泌尿器科を初めて受診したのが2015年9月12日

その際内診で精索静脈瘤だろうとの診断。

その日は精液検査と血液検査(黄体ホルモンなど)をし、その結果待ち。

 

次回の診察が2015年9月16日

精液検査の結果、採取のうち濃度が0×10⁶/ml

運動率が0%で、その他の欄に「1個精子あり」と記載

血液検査は黄体化ホルモンが基準値より少し高め、卵胞刺激ホルモンも少し高め

しかし、この結果については特に異常なしとのこと。

精索静脈瘤は手術して除去するしか方法がないが、保険適用外になるため高額になる。

手術しても染色体に問題があればするだけ意味がないので、

まずは染色体検査のための血液検査(また抜かれた!と言っていた)

血液検査もあり、お支払いは12,000円ほど。

 

続いて2015年9月16日

血液検査の結果、染色体には問題なし。

改めて静脈瘤除去手術についても話を詰める。

お支払いは1,000円くらい

 

2015年10月13日

何のために来院したのかは謎。

たぶん内診+手術日の決定と思う。お支払い1,300円ほど

 

2015年10月20日

おそらく手術に関する注意事項説明

手術契約書に署名の上病院に提出

別紙の手術要綱に、この手術をしたからといって100%改善するわけではありません

みたいな説明書きがつらつらあった。

過去の統計によると。重症の場合は80%、中等度で50%の人に精液所見の改善が見られたとのこと。

まあ手術してみないことには結果はわからない。

とりあえず精子死んじゃってるんだから、手術してみよう。と再確認

日帰り手術になるらしく、当日用意する持ち物に

「サポーターパンツ(ブリーフなどのピチッとしたもの)」

とあって笑ってしまった。

さらに当日術衣に着替えた後「サポーターパンツをお預かりします」と

あらパンツ見られちゃうのね。

トランクスは絶対ダメらしい。

当時理由を聞いた気がするけど忘れた。ブラブラするからだったかな?

お支払い500円ほど

術後3ヶ月、6ヶ月に精液検査があるらしい。

精子が作られるのに3ヶ月かかるというカラクリをこの時知る。

 

2015年11月14日

いよいよ静脈瘤除去手術当日

15時からの手術で、朝食・昼食は通常通り取って良いとのこと。

局部麻酔だからかな?特にその他やっちゃダメ事項はなかったかも。

コーヒーは控えてた。なんでだ?多分本人の意思

帰りは自転車乗ったりできないのでお迎え必須。歩くのも大変らしい。

手術自体は下腹部への局所麻酔で顕微鏡手術?

動脈とリンパ管を温存し、静脈を結紮切断します。と書いてあった。切断…字が恐い

手術は1時間~1時間半ほど。その後1時間院内で安静にして傷を確認してから帰宅OK指示待ち。

その日は雨で、迎えに行った時夫は出発時よりも少し老けて見えた。

麻酔が切れてきて、痛み止めも効かなくて、とにかく痛いと言い続けていた。

我が家にはロキソニンしかなく、ボルタレンを持ってないか聞かれた。

そんな強い鎮痛剤は処方された経験がない。残念。

痛み止めが全く効かず、とにかく苦しそうだった…

あ、タマに傷をつけるのかと思っていたけどそうではなく

下腹部から機会を入れてタマの静脈を切るという手術だったのでタマは無事でした。

タマって書くと猫みたい。ふふふ

手術日当日に20万近くをお支払い。

薬代も別途かかってるはずなので、もう少し高いと思う。

 

2015年11月21日

術後の経過観察。抜糸も含めて受診。

この時の状況はとにかく痛がっていた記憶しかない。

 

2016年2月16日

術後初めての精液検査。

相変わらず濃度は0×10⁶/mlで運動率0%

しかしその他欄に「少数のみ運動精子あり」

少しは良くなってるのか?

医師曰く「静脈瘤が大きかった人ほど正常に作られるのが遅いので、

もう3か月様子見」となる。

 

2016年5月20日

濃度・運動率については記載なし。

その他欄に「運動精子2コあり」と記載。

 

その後6月に再度受診して、不妊治療(顕微授精)の話があり、

不妊治療はどうしても奥さんの体に負担がかかることを懇々と説明されたらしい。

私の気持ちは変わらなかったので(受診したのは夫だけなので、その場に私はいなかった)

不妊治療したいです、と。

では紹介状を書きましょうと某婦人科へ紹介状を書いてもらう。

 

夫と話し合い、不妊治療を進めるにあたりどの病院が良いのかもう一度検討。

姉からの情報もあり、結局紹介状を頂いた先とは別の病院で治療を受けることに。

そちらのほうが家からも近いし。

そして7月に再度受診し改めて紹介状をもらう。

話は通しておくので個別で予約を取ってください。と

そういった経緯でようやく不妊治療の初診を迎えたのが2016年7月30日でした。

 

手術をするとやはり切った所の皮が引きつるらしく、

雨の日には特に疼いて痛いと本人は言っています。

我々夫婦は二人とも手術したことないので、傷口って引きつるんだと夫の言葉で初めて知りました。

 

こうやって結果を見てみると、夫は手術したことで回復したとは言えないパターンでしたね。

なんか話では「よくなってるよ」風に聞いていたので、数が増えているんだと思ってました。

もしかすると初回で回復したように見えたものの、

半年後の結果がやっぱり変わってなかったので治療に進むことにしたのかも

実際データを見てみないとわからないものですね。

 

ちなみに夫は「実は手術が失敗したんじゃないかと思う」

と未だに言っています。

その辺はわかりません。

培養士さんからも説明がありましたが、これから先凍結できないことが続けば

一度泌尿器科に戻ってそちらで何らかの治療をするという方法もあるかもしれません。

夫はセカンドオピニオンとして別の病院を受診しようと思う。とも言っていました。ただ精索静脈瘤というのは一度手術したからと言って完治するわけではなく、

その後も続けて瘤ができることもあるそうです。

そうなると毎回20万円飛んでいくのかなぁ…

つくづく子供を授かるのってお金がかかりますね。

ま、それでも授かればプライスレスですけどね!

精子凍結チャレンジ

9/9(月)、職場には耳鼻科を受診して出勤すると(詐病)連絡の上病院へ向かいました。

精子提出までは必ず3~4時間以内のものと規定があるため

夫は7時頃頑張ったそうです。

出勤前に「今日はちょっと調子悪いから、(精子)いないかもしれない」

と私に告げて託していきました。

泌尿器科での結果は(3ヶ月毎ではあるものの)よくなっていたので

まさかそんなことはないだろう。と

前回の病院で採ったデータに関しては詳しい説明がなかったので不明ですが

ちょっと少ないですね程度だったら少しくらいいるだろうと思っていました。

 

終わり次第すぐ仕事に向かいたかったので、9時少し前に病院に着くと

不妊センターでは既にたくさんの女性がその日の診察待ちをしており、

みんな仕事しながら大変だなー私一人だけじゃないんだな。と実感しました。

受付で要件を聞かれ、上階へ行くことになってるんですがと伝えるとカルテを渡されました。

カルテには右上に青い文字で「精子凍結」と大きく記載あり。

その際「必ず9時になってから上階のインターホンを押してください」と念押しされました。

上階がどうなっているのか分からなかったので、不妊センターの入り口付近で3分ほど時間をつぶそうと待っていると

袋らしきものを持った女性が上階へと上がって行きました。

別の検査かな?と思っていましたが、その後別の女性2人も上がっていくので1分前だったけど私もつられて上階へ

すると9時なんてカンケーなく皆インターホンをガンガン押して、培養士さんに持参したカップを手渡していました。

みんなひどい…こういうズルが罷り通ると正直者が馬鹿を見るではないか

他の女性は手渡した後「お預かりします。下の階でお待ちください」

と言われていましたが、私は「説明がありますので座ってお待ちください」と

あら私は下じゃないのね。とソファに腰かけていると、たくさんの妻たちが袋片手に培養士さんの元を訪れていました。

私が観察していた15分ほどの間だけでも30人以上が訪れていて、不妊に悩む夫婦がこの限られた地域だけでもこんなにいる…と再び実感。

後からわかったことですが、採卵する人はそのままその部屋に入って行くはずなので

恐らくあの妻たちは人工受精?か精液検査だと思います。

 

待つこと25分。培養士さんに呼ばれて個室へ。

「今回精子凍結ということでお持ち頂きましたが、

残念ながら見つからなかったので凍結できませんでした」と言われ。

予想はしていたものの、ガックリきました。

一通りの説明を受け、また次回持参してくださいという言葉の後「何か質問やご不安な点は?」と聞かれ

培養士さんと一対一の個室だったこともあり、

前回の検査結果や今回の検査方法など詳しく質問しました。

前回の数値が医師の一方的な話だけで全く説明なかったため、

その数字が何を示しているのかわからず不安だということを告げると

丁寧にその数字を説明してくださいました。

が、その時の紙(レシートみたいなサイズ)を紛失してしまったので覚えてません。

とにかくいなかった、ということはわかりました。

この範囲に認められたのが7匹でした、みたいなやつ。通常より明らかに少なく

しかも皆死んでいた(動いてない)。という結果だったと思います。

ちなみに私の検査結果の紙も一応持参していたので聞いてみたら

Prolactinという数値が15.68(基準値は15.00以下)/ngmlだったそうです。

びっくりする程高いわけではなく、乳腺が張っている人は稀に見られる?という説明を受けたような…

(凍結できないことに呆然としていてあまり覚えてません。

問題ないということだけ脳みそに刻まれてます)

AMHは卵の数で、4.03ありました。

30代女性はその数が前後するらしいんですが、特に問題なく通常通り。

 

精子についてですが、今回の検査方法は持参した精子を全て隈なく調べたわけではなく

まず一部分を吸い上げて確認→その範囲動いている精子が見つからなかった。

それを3回繰り返しても確認できなかったので、

今回は凍結できないという結果に至ったとのこと。

全て検査にかければ見つかるのかもしれないが、

検査の規定がそういう方法なので。と残念そうに言われました。

(動いている)精子の絶対数が少ない人の場合は、

何度も凍結時の検査を続けるうちにポロッと確認できることも稀にあるらしく

仕事との兼ね合い上難しいだろうが、根気よく凍結に来てほしいとも言われ

これが何度も続くのか~と気が重くなりました。

あとは出せば出すほどフレッシュな精子が作られるので、

次回までに2日に1回ほどご主人には頑張っていただいて、という話もあり

実は凍結数日前に夫がNHKで「出さない限り新しい精子が作られない」

というような内容の番組を見たらしく

その話も培養士さんに伝えました。本当でしょうか?と

学会で発表された、とか何か根拠があるわけではないですが、

新鮮な精子を作り続けるためには、定期的に出すことが効果的のようです。

(裏は取れてません)とのこと

よし…2、3日に一回自習を頑張ってもらうしかない!!

 

 

余談ですが夫は性欲が全くない人で、

付き合い始めた当初はそれなりにありましたが、次第に回数も減っていき

特に無精子症と診断されてからは「子供も授からないのに」と消極的になり

そうなってくるとこちらも面倒くさくなり、

実は今年に入って(既に11月ですが)夫婦生活はゼロ

さらに性欲がないと一人でもしないので、

夫の工場は完全停止状態だったと思われます。

もちろんこれは「出せば出すほど方式」が正論であった場合の予想なので、

性欲があっても無精子症という方はいらっしゃると思うのですが

どうやら性欲と生命力は密接に繋がっているのではと、何やら閃いた気がしました。

私は女性なので全く知らなかったのですが、自習もかなり体力を使うらしいですね?

男性って大変だなと思う反面、

実際不妊治療で体力的・精神的負担がかかるのは妻なので、

そんな苦労買ってでもしやがれと思ったのは事実です。

かくして我が家では定期的な自習が強制となったのでした。頑張れ夫

 

 

そして夫の精子が用意できて初めて採卵に進めるため

9月の生理に併せて不妊治療を始めるためには、

短期間のうちに凍結に何度も来る必要があるとのこと

次の生理まで(多分)あと1週間ほど。

私が9月のうちにスタートしたいと話していたこともあり、

培養士さんが次回の凍結日予約を確認してくれましたが

到底無理なので9月は見送ることにしました。

実は今回キツキツのスケジュールで凍結まで進めていったのには個人的な理由がありました。

もちろん私の年齢ということも大きいのですが

9月末に私の実家が引っ越しすることになり、

その手伝いに1週間ほど帰省しなければならず

ちょうどその引っ越し~準備期間が生理期間と重なりそうだったのです。

不妊治療をスタートするに当たり、

生理2日目から卵を育てる注射を打たないといけないので

その期間病院で注射できない人は自己注射(説明会参加必須)するしかありません。

私は注射が大っっっっっっ嫌いで、

健康診断の血液検査だろうが、インフルエンザの予防注射だろうが、

アルコール消毒後は首を180度近く反対に向けて

決して針をみないよう努力してきました。

そんな私が自己注射?ムリムリ!

幸い父が医師なので、もし帰省中に注射せざるを得なくなれば

父に事情を説明した上で注射してもらおうと思い医師にそう告げました

じゃあお薬渡しますのでそれでも良いですよ。

ただ生理8日目には必ず卵の具合を確認するため受診が必要ですけど。

とさらっと医師に言われ

もし生理が帰省初日に来ちゃったら、一度戻ってきてください。と

それも無理!

すべては生理日が読めない私のせいか~とヤキモキしていました。

その注射問題が宙ぶらりんの状態で精子凍結失敗に終わり、

9月は諦めざるを得なくなりました。

良かったような悪かったような…

本当は毎日病院に注射だけで通うのはしんどかったので

できれば毎日実家で父に打ってもらうのが一番理想ではあったのですが…

 

10月からは絶対に始めよう。精子(夫)がんばれ

スタートラインに立つまで

初診時、どのタイミングで受診すればいいのかわからなかったので、とりあえず7月の生理が終わった段階で(直後)受診しました。

7/16に生理がきて、初診は7/30。その時は男性医師でした。

内診の時に器具でお腹をぐりぐりされながら「ちゃんと卵ありますね~わかります?」と言われ

(痛くないけど中からぐりぐりされると力が抜ける。ふ、ふぁいと返事した)

セミナーの前後にまた来てください。それはセミナーの時にまた話しましょう。ともいわれました。

初診の時、私は卵年齢を調べます、と血液検査を(2本も抜かれた!たぶん)

そして夫は精子の運動量などを調べるため精子検査の説明を受けていました。

その日は取らず、私が次回受診するまでに院内の精索室で取るように言われていました。

 

しかしセミナーでは培養士さんの話のみで医師はどこにもおらず

セミナー後の質問時にそのことを告げると

「そんなこと言われました?おかしいですね。ここでは予約できませんので」

と言われるばかり

培養士の方にしつこく質問すると、どうやら次の生理が始まる前に排卵できたかの確認のため受診する必要があったそうで

そんなことあの医者全然説しなかったし、セミナーのことしか言わなかったし!

ちょうど8/16に既に生理がきた後だったので、また延びるの?とガッカリしました。

 

余談ですが、私は基本的に整理が順調なほうではなく

下手すると1ヵ月半(46日とかあった)こないこともしばしばありました。

以前別の婦人科を受診した際

太りすぎ、痩せすぎの場合は不順になるよ、と言われていたので

良く言えばぽっちゃり、旦那に言わせればデブの私は必然的に遅れる運命にあります。

それぞれにとって生理が順調に来るのがベスト体重とも言われたことがあります。

あと何キロ痩せれば。。。と思ったことも事実です

 

とにかくなかなか生理周期が読めないので困りました。

一応2年に亘って基礎体温はつけていたので、排卵日はなんとなく把握できました。

それでもただ闇雲に基礎体温を測っていただけなので、高温期がどうとか

そういった知識がほとんどなく(笑)

ネットで調べて、体温がガクッと下がってから一週間ほどが排卵終了ということを初めて知りました。

生理きちゃったら困るしなーときっちり一週間後の9/6(火)に診察

 

既に排卵は終わってるだろうと思っていたのに、内診しながら医師が

排卵始まったばっかりだね~。これがキレイに出てないと卵育てられないから、また次回来てください」

えっ!体温下がって一週間経ったのに?予定が立たずまたガッカリ

カレンダー見ながら、9/10(土)か12(月)かな?(日曜はお休みなので)と提示され

でもこの調子だとまだ排卵終わってない、と何度も受診するのは苦痛なので

とりあえず後者の月曜を選択

18時に来れる?と聞かれ、18時ギリギリ過ぎると思いますと難しいアピール

(だって帰りの電車が最寄り駅に到着するのが17:45だし、そこから病院まで歩きで20分かかるし!)

じゃあ18:30には来れる?その時間なら確実です、と次回予約を先生で取ってもらった

次に検査結果の説明。まずは夫から(この日の受診は私だけでした)

医師の手元にはそのデータ結果があるので、それを元に説明

…と思ったら全く結果についての説明ありませんでした。

「う~ん、ちょっと少ないね。顕微授精でしょう」

いや、それ初診の時に聞いたし。

ていうか泌尿器科からそういった紹介状もらってるでしょ?とポカーン

「凍結しましょう。受付でカップもらってください。あとはまた説明しますんで」

え、凍結?精子を凍結するの?なんで?と

私の結果について先生の手元にしかないので、それを見ながら医師がなんか言うんですが

「卵には問題なかったです。え~ちょっと〇〇の数値が高いかな?

おっぱいが張ってお乳(母乳)が出るとかある?」

えっなにそれ!ないないないないないそんなのなったことない!

ていうか妊娠してなくても母乳出るの?

え?どういうこと?それって大変なことなの?

と思いっきり不安になりました。

しかし医師は相変わらず結果を見ながら

「ま、非常に高いわけでもなくちょっと高いだけだから、投薬するほどでもないでしょう。問題ないです」

と私の目も見ずにさっさとあらゆる結果を事務的に説明して終了

夫の状態についてもデータ結果をもらったものの、この数値が一体何を示しているのか全く謎

その後凍結について説明があるので、と看護師さん(培養士さんだったのかも)から採血・注射ルームで説明

その時に初めて「採卵時には必ず精子が必要で当日の朝持参してもらうが、

少ない人の場合は当日精子がなかったら困るので、予備として凍結しておく」

と説明を受けました。

ていうかその説明医師がするべきでは。。。

そして精子凍結も完全予約制で、しかも平日9時~10時しかできないと

え~午前中休むの?休みづらい!

今だと早くて9/8(木)、9(金)どっちがいいですか?と

精子凍結だし夫に直接行かせようと思いました。

しかしほとんど妻が持参するようで、

「ご主人が来ることはあっても夫婦一緒に来られるので男性が来られることはまずないですよ」と

思いっきり「女性が持参しろよ」と強制されている気がしました。

とりあえず夫に聞いてみます、と退室

夫に電話すると「無理無理休めない!俺は絶対無理やから!」の一点張りで

電話でのケンカが始まりました。院内で。けっこう激しく

結局激しい争いの末「もういい!」とブチ切れた私が9/9に持参することになりました。

後から思うに、私の性格を熟知している夫が私の「もういい!」を待っていたんだと思います(笑)

先ほどの部屋に戻って凍結の予約をし、スケジュールの確認

私の次回診察の確認もされましたが「18時ですね」と

いや、さっきその時間は無理と伝えたら18:30までに入ればいいと先生に言われましたが

するとその看護師さん、確実にハンッと鼻で笑い「先生は知らないんですよ」と一言

病院内の事務連絡ちゃんとしとけやーーーーーーーーーーー!!

医師との軋轢を患者に強いるなーーーーーーー!!

でも30分ごとに予約できますよね?18時は無理ですから

するとその女、じゃあその日は無理ですねー別の日にしますかと。。。

その後多少のバトルの末、結局18時までに間に合わなければ連絡することを約束させられました

絶対無理なので遅れてやろうかと思いましたが、そうすると報復にあう可能性が極めて高い(連絡くださいって言いましたよね?当日予約扱いなので最後になりますとか言われる)ので、どうやって5分縮められるかばかり考えていました。

 

とりあえず次回は精子凍結。会社への言い訳どうしようかなーと気が重かったです

不妊治療記録スタート!

私が実際に不妊治療を開始したのは

2016年10月21日からでした。

 

不妊治療ブログはいくつも発見し、

私自身も大変勉強になったのですが

どうにも自分の状況にあてはまる方のブログを見つけられなかったのが

このブログを始めたきっかけです。

(ただ単に検索方法が悪く行き当らなかったのかも…)

我が家の不妊の原因は夫でした。

ダイヤモンド☆ユカイさんの公表で認知度が高くなった

いわゆる無精子症でした。

 

無精子症と診断された日、夫は帰宅するなり号泣し

私に泣いて謝るばかりでした。

付き合ってから結婚して数年のその日まで、私は夫が泣いた姿を見たことがありません。

私が特に子供を望んでいたこともあり、夫の堪えがたい苦痛はその涙で痛いほどわかりました。

しかし私も子供をあきらめられず、治療しようよ!と明るく言うことが精一杯でした。

もちろんこの診断を受け、養子をもらうこと、離婚すること

様々な話し合いをしてきました。

離婚という言葉は私には一番辛かったです。

正直今でも、何かの際にふとケンカになったりすると

夫の口から離婚という言葉が飛び出します。

悲しいのと半面怒りがこみ上げ、さらにヒートアップしたケンカになることもしばしばです。

それだけ負い目に感じているんだと思います。

治療すればなんとかなるのに!と思っている私は甘いのでしょうか(笑)

 

夫のプレッシャーは妻である私には計り知れず

夫の心情をこちらに細かく記すことはできませんが

その妻側の気持ちを細かく記したブログがあったら助かるな、と

本来は夫が当事者として辛いこと等を書ければ良いのでしょうが

無精子症ということで負い目を感じているであろう夫に

ブログ書けば?とはもちろん言えず

そういった意味では私も当事者ではないので

わかる範囲で綴っていくことにしました。

 

特に誰に見せるわけでもなく

今後も続くであろう不妊治療のための記録として

始めようと思ったのが一番の理由です。

どこかで同じ症状に悩む方が辿り着いて

今後の治療の参考になれば、それもまた良しという程度のものです。

 

 

 

以下に長いですが、まずは我が家の不妊治療開始に至るまでの経過を。。。

※とても長いし、思いっきり他人の状況なのでツマラナイと思います。

興味のない方は読み飛ばすことをオススメします。

 

 

夫と私は2014年7月に結婚しました。

夫(30)私(32)というそんなに若くもない結婚でした。

もっと早くに結婚することは決まっていましたが、

私が転職を希望していたため、苗字が変わることを嫌って先延ばししていました。

結婚が決まり、両家に挨拶した後も1年半ほど進展なし。

その状況がとうとう私の親の怒りを買い(しぶしぶ)入籍した次第です。

そんな経過もあり、結婚後もしぶとく転職活動を進めていました。

しかし転職も30を過ぎればなかなかうまくゆかず

地方に住んでいるためさらに厳しく

転職を諦めたのが2014年12月(数字で見ると意外と早く諦めた笑)

2015年1月から本格的に子作りをスタートしました

 

最初はすぐできるだろう、と思っていたけどなかなかできず

夫がストレスの多い職場だったこともあり

体力的にお互い限界だったので、排卵日を狙ってタイミングで子作りを頑張っていました。

それでも3か月ほど効果もなく。

少しでも生理が遅れれば「できたかも♪」と夫に報告し

その後すぐ生理が始まりガッカリするという繰り返しでした。

2015年6月に姉(子2人)と話をした際

実は姉は無排卵月経で、2人の子供はどちらも排卵誘発剤を使って授かったことを初めて聞きました。

妊娠当時姉はアメリカ在住だったので、不妊治療へのアプローチが早かったそうです。

それを聞き、まさか遺伝ということはないだろうけど一応確認してみるか、と婦人科を受診しました。

 

結果は異常なし。

心配していたPCOSについても質問しましたが異常なし

あと2日くらいで排卵が来るはずだからと、そのタイミングで子作りするよう勧められました

排卵チェッカーも念のため2本頂き

2ヵ月チェッカーで検査し2,3日置きに一週間ほど頑張りましたが

それでもできず。。。

2回目の排卵チェッカーで反応が出た時

「これで妊娠しなかったら夫側の問題だと思うから、泌尿器科を受診して」

と夫には通達していました。

 

その通達通り夫が泌尿器科を受診したのが2015年9月

その時に初めて無精子症の可能性があると診断されました。

夫の場合はそれとは別に精巣の左側に大きな瘤があり(精索静脈瘤)

それが原因で精子が死んでしまっているという診断も受けました。

精子は熱に弱く、静脈に瘤があると熱が下げられず、

せっかくできた精子が体外に出る前に死んでしまうそうです。

まずはそれを手術して、結果を見て診断しましょうということになり

2015年11月に静脈瘤切除の手術を受けました。

こちらは保険適用外のため合計20万円ほど。。。

 

私はその手術さえ済めばすぐにでも不妊治療に進めると思っていたのですが

精子が作られるまでには3ヶ月かかるので、次回の診察が2016年2月

しかし、あまり思うような結果が得られず

夫の瘤はだいぶ大きかったので、そういう人は正常な精子が作られるのに時間がかかるらしいです

なのでもう3ヵ月様子を見ることになりました。

真意のほどはわかりません。

そもそも瘤が原因なら、死んだ精子が大量に排出されてそれが確認できるはずですが

当初の診察でも死んだものが一匹しか確認できなかったそうで

可能性は低いかなと思いながらも、希望を託しての手術でした。

しかし検出できた絶対数が少ないため、作られる数自体が少ないのだろうと。

一応その際無精子症の可能性と不妊治療・顕微授精の説明は受けたそうです。

年齢的に早く不妊治療に進みたい私は既にイライラしていました。

もう34歳になったので、今から不妊治療を進めても高齢出産になる!と焦っていました。

 

そして最終的な2016年5月、精子の数に改善が見られず本格的に無精子症と診断されました。

 

紹介状をもらうために不妊治療を受ける病院を探すのに少し時間がかかり、その病院を受診したのが2016年7月下旬

すぐにでも治療を開始したかったのですが、その病院の不妊治療開始ルールとして、まずセミナーを受講すること。と

じゃあ次の土曜日にでも、と伝えると

月に2回しか行っておらず、受診日からすぐの8/6は満席

次回は8/27と

意味わからん!医者が説明すりゃいーじゃん!

すぐにでも治療したい人はたくさんいるはずなのに

無駄に待たせる謎のシステム

本気で腹が立ちました。

その病院は市内、若しくは近隣県でも不妊治療の実績が豊富で有名な病院のため

完全に足下を見ている!と夫と立腹

病院を変えようかとも話し合いましたが、姉から

不妊治療は通える所じゃないと距離的にキツイ

実績がある所が培養士も経験豊富なので安心度は高い

と説明を受けたため、8月末のセミナーを待つことになりました。

 

特にセミナーで重要なことはいくつか言われましたが

それはやはり培養士や看護師さん、診察の際先生から説明してくれれば済む話で

結局その人それぞれによって状況が違うので、セミナー後は質問に長蛇の列

仕組みはよくわかったけど、セミナー受講必須のメリットがわかりませんでした。

 

とりあえず、9月から本格的に治療を始めよう!と

(私たちにとっては)無駄な時間を取り戻すべく早急にスタートすることを心に決めたのでした。

 

以上が治療開始までの長い道のりです。

特に読んでくださる稀な方はいらっしゃらないと思うのですが

個人的な愚痴も含めた状況をご高覧頂きありがとうございました。