無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

人生初ブロック注射

5/24 AM5:00 激痛で目覚める

腰が尋常じゃないほどの痛み。今まで経験したことがない腰痛でした

もう全く横になることが不可能で、足を伸ばして壁に背中を当てて座っていましたが

その体勢もものすごくキツイ

左足(すべり症は左側の骨が折れています)が痺れるような感覚もしてきました

もう怖くなって、足が動かなくなるんじゃないか?とかアレコレ考え

しばらく前屈してじっとしていましたが、

この方法で昨日は回復したはずの腰が戻らない!

何か動く度にとにかく痛い。

お尻だって痛いのに腰が痺れを伴う痛み

これって大丈夫なの?今日仕事休むべき?

とにかく6:00頃まであれこれ体勢を試してみましたが、どれもダメ

病院を調べまくりましたが、どこも突然行ったところで無理そう

緊急の場合は来てください、とあるものの「予約優先」なので

一体何時間待つかわからない…

とりあえず仕事に行く準備をして、歩けないほどだったら諦めよう

着替える時にも左足を上げると激痛

靴下も履けない。ストッキングも履けない。ズボンも履けない

左足を上げるという行為ができなくなっていました

どうにか足を引きずりながら出社して、8:50頃病院へ電話。

すると診察前でしたがつながりました

腰痛がひどくて、とにかく診て欲しいと告げると

15:30なら空いているという話だったので即予約

この病院は整形外科ではなく救急的な病院で

とにかくブロック注射をしてもらおう、という魂胆で探し出しました

尻が治らない限りは何もできない

つまり、整形外科に行って電気当てたり牽引したりする治療じゃ間に合わない

お尻が回復しない限り腰痛も治らないことはわかっていたので

噂に聞いたブロック注射で乗り越えようと思いました

ギリギリまで仕事をしてヒーヒー言いながら病院へ

お昼だというのに電車が混んでいて、一駅分立つのも辛かった

直立するとどうやら腰が反る状態になるようで

ただ立つだけなのに腰が痛くてたまらない

実は会社を出て来る前ヘルニアの達人(手術するしか回復法がないと言われたらしい)

に話を聞いたところ

「ブロック注射の効果は人による。自分は2時間しか持たなかった」

と恐ろしい出来事を聞いたので、不安でいっぱい

上司の奥さんもすべり症からヘルニアになり去年手術をしたそうで

手術したもののやっぱり痺れは今も残っている、とか

私の症状を話すと「それはヘルニアで間違いない」とみんなから言われたので恐怖の塊

とうとう私も父と同じ道を辿ってしまった。

予備軍から本格ヘルニアに昇格してしまった…

 

病院についたのが15:30ちょうど

それから受付をし、病院で「当院の方針」という動画を視聴させられました

おかげで診察が実際に始まったのは16:00前

HPを見て分かっていたのですが、ここの病院の先生はものすごく若くて

40代前半か、下手すると私と同じくらいか年下かも?

ブロック注射とは経験がモノを言うまさに技術力の注射のようなので

若い先生でも大丈夫なんだろうか?とか不安もありました

症状について説明する際、そもそも腰痛勃発の原因が

痔の治療であることを話したところ

「はー…あ、そうですか…なるほど…」と微妙な反応

え、痔の痛みから腰痛に発展する人って多い気がするのにそんな反応なの?

ていうかそんな微妙な反応、隠さず話したこっちが恥ずかしいんですけど!

今から考えると先生はただのお医者さんなワケですから

すべり症という症状と歩き方とか色々痛みの部分を考えてただけかと思います

けど、あんな反応されたら「え、言い損?」と思ってしまう。。。

一旦診察台に横になって足を持ち上げる検査が始まり

腰を反ると痛い割には足をどこまで直立で上げても痛くありません

ふんふん言いながら先生がもう一度椅子まで戻ると

痛みの原因とか色々説明があった後、ロキソニン等で様子を見ながら

筋力をつけて自然回復する方法か

ブロック注射で痛みをホールドする方法がありますが、どうしますか?と

こちらはそもそも注射をしてもらいに来たので

「打ってください」と即答

私は知識があまりなかったのですが

ブロック注射とは、昔はすごく痛いものの代名詞だったそうです

でも先生が何度も言っていたのは

「ブロック注射を打つ前に神経の近くに麻酔を打ちます

この麻酔が少し痛いんですが、これのおかげでブロック注射自体は痛くありません

この麻酔の針も髪の毛ほど細い、現在の医療器具では一番細い針を使います

採血の針よりもかなり細いので、あまり痛くないですよ」

ということでした。もしかして昔は神経に直接打っていたのか?

そりゃ痛いはずだわ…

ブロック注射は必ずレントゲンで位置を確認しながら打たなければいけないらしく

特殊な機械の上にうつぶせになって行います

この台に上がるのが…痛かった

足を上げるのが激痛なので、一段一段すごく痛いし

うつ伏せで横になると腰が反ってものすごく痛い!

台の上に上がる前にズボンを少し下げるよう言われ、

ボタンをはずして少しだけ腰のあたりまで下げて横になりました。

ここから先はうつ伏せになっているので、どんな機械で透視してるのか全く不明

先生が麻酔を打つ前に、腰の部分をあちこち押しながら痛いか確認します

なんかうつぶせになっていたら痛みが麻痺してきたのか

一体どこが痛いのかわからなくなってきました

「ここは?」痛いです。「この辺は?」痛い…と思います。という具合に

不思議なことに折れてる部分が痛いはずなのに、

どんどん背中のほうまで痛くなってきて

これは筋肉が張っているせいで痛いのか、それとも神経で痛いのか

それがわからなくなってきていました

足の痺れがあると告げた時も「前のほう?後ろ側?太ももまで?足先まで?」

と聞かれたけど、歩いてる時に激痛が走るので座ったり診察台の上ではわからない

痛む場所をよく把握しておかなければ、診察台の上で恥をかくことになるんですね

背中のほうが痛いです、と言ったらこの辺?と上の部分を押してくれたのですが

「…う~ん、正直今は痛いというより押してもらったら気持ちいいくらい

これって凝ってるだけなんですかね?」とアホな質問を

先生が透視を始めると「ここの部分ですね」とすべり症の箇所を一発で見破り

ここに注射していきますね、と麻酔の準備が始まります

先生があまりにも簡単にすべり症の部分を発見したので

レントゲンの機能がついた専門の眼鏡をつけてるんだと思いました

「とうしめがね」みたいだな!とうとうドラえもんの世界に追いついた!

(本当のとうしめがねは壁を突き破って中が見える虫メガネ型なので違います笑)

とか思っていたんですが、レントゲンを上部に設置してる特殊な機械のせいでした

腰の部分にレントゲンの光が当たるのですごくポカポカしてきました

手術の時と同じように、患部だけが空いている専用のシートを上からかけられ

「ちょっと準備しますので待っていてくださいね」

と私の頭のほうで看護師さんと準備を始めます

この先生、無言になったら患者さんが恐がると思っているのか

ずっと喋り続けていました。同じことを繰り返し

「今から麻酔をしますからね。注射は痛くないですよ

ただこの麻酔がやっぱり痛いと皆さん仰います。でも一瞬で終わりますからね」

募る不安…まさか肛門への麻酔ほどの威力はないだろうと思っていたので

あれに比べたらどんな痛みもへのかっぱです

なかなか先生が訪れないのでつい顔を上げてみると、何本かの麻酔を準備していました

あれ…1回じゃないんだ麻酔。まあそうか、神経付近に打つんだから何回か打つよね

準備が終わり「じゃあ麻酔打っていきますね」で開始

最初の2回ほどは針を刺す痛みだけだったのですが

3回目くらいの麻酔で「次は少し深く打ちますね。ちょっと痛いかもしれません」

え…痛いの?やっぱり痛いの?

と思っていたら針がチクッと刺さる感触。

ずっと奥のほうに入る感覚がした途端「痛!!いたたっ!」と漏れる声

「ごめんなさいねー」と先生。3秒くらいかな?それでも痛かった

が、肛門への麻酔に比べれば(以下同文)

神経の一番近く、深いところに射した麻酔なのでやっぱり痛かったみたいです

でも、これ以降は全く痛みを感じませんでした

痔の治療のおかげで痛かったらすぐ声を出す習慣がついたよう(笑)

「じゃあ次はブロック注射打っていきますね

ちょっと中からガチっと固まる感触がありますが、心配しなくて大丈夫ですよ」

という先生の言葉通り、ブロック注射の液(?)が入ってくると同時に

腰の骨に不思議な感覚が…

何と表現すれば良いのか?体の内部から背骨をガシッと掴まれる感じ

はは~これが神経近辺に薬を行き渡らせているということか…

台の上に乗ってからブロック注射が終わるまで8分くらいでした

注射が終わって手術用のシートをはがしてもらったら

看護師さんが「あら、すごく汗びっしょり。そんなに痛かった?」と聞いてきました

いや、この汗は緊張もあったかもしれないけど、治療中のライトのせいだと思うんですけど…

この後注射が効いてくるまで動かずに横になっている必要があります、

と最初に説明がありましたが

果たしてどうやってベッドまで移動するのかしら?と思っていたら

看護師さんがストレッチャーをガラガラ持ってきて

「じゃあそのまま左側に転がるように移ってください。

上に機械ありますから立ち上がらずに転がってきてくださいね」

え?転がる?

私は回転に対してパニックになる持病があるので、え!!と思いましたが

先生と看護師さんが「COME!!」という感じで待ち構えているのでそんなこと言えず

目をつぶって左側に転がりこみました

仰向けになった状態で目を開けると

「じゃあこれからベッドに移動しますねー」とガラガラ運ばれる…

ストレッチャーで運ばれるということ自体初めてだったのですが

私のように回転恐怖症がある人は、意識を失っている状態じゃないと怖いかも

自分で動く場合は必ず回転しないように相殺しながら日々動けますが

ストレッチャーの上では運ぶ人の意のまま…

足元を中心に頭の部分だけ大きく向きをかえられたり

その逆で頭を中心に足の向きをかえられたり(今回はこっちでした)

自分で意識を保っていなければパニックが起こっていたかもしれません

尻と腰の痛み(この時点では徐々に薬が効いているのでそれほどないけど)

のおかげでなんとか正気を保てました

ベッド近くまで運ばれた時には「じゃあこのまま右側に転がってください」

と、再び転がれ指令が!!!

この時のことは全て緊急時のもので忘れよう、と目をつぶってもう一度転がり

なんとかベッドへ移動

左側にブロック注射をしたので左を下にしたまま

横向きで10分ほど横になるよう言われました

10分ほどすればその後は仰向けでもうつ伏せでも

自分のラクな体勢で横になって大丈夫だそうです

果たしてこのブロック注射がどれだけの効果を発揮するのか

せめて3日くらいは持ってほしい…

しばらくすると別の患者さんがブロック注射を受け始める音が聞こえてきました

受付にいた時に見えた20代くらいの女性のようでした

この方は首に注射を打ちに来たようでしたが

麻酔の時「少しチクッとしますよー」と言われたのに何の声も発していませんでした

ええ?あの麻酔に声一つ出さず?

終わった後先生が「大丈夫でした?そんなに痛くなかったと思いますが」と言ったら

「ハイ、大丈夫です」と涼しい声が。

マジ?痛くないの?あれ、首だからか?

え、もしかして私って痛みに弱いの?痛みに弱すぎるの?

謎です…同じように腰にブロック打つ人がいれば参考になったのに

 

10分くらい経ったかな?と思い仰向けになってみたら

今朝まで痛すぎてちっとも仰向けになれなかったのに

少しの痛みしかしませんでした。念のため足を立てていましたけど

すごい!これがブロック注射の効果なのか!と感動しました

でもちょっと痛みはある…完全に痛みを除去することはできないのね

前日は痛さで全く眠れなかったのでウトウトしていたら30分経過したようで

「いかがですか?」と看護師さんが確認

麻酔を打っているので気分が悪くなったりする人もいるらしく

ゆっくり起き上がってください、と言われベッドの上に座る体勢に

あ、座っても大丈夫だ。腰を反ってみたらどうだろ?ともぞもぞ動いていたら先生登場

「ちょっと立ち上がってみましょうか。痛みどうですか?」

あ、すごい!痛くない!いやちょっとは痛いけど、昨日今日の比じゃない

「すごい。痛くないです!」「よかったですね」と先生

今日は念のためシャワーだけにすること、通常の生活を送って大丈夫なこと

等説明があり、筋力をつけるしかすべり症の効果的な方法はないと再度言われました

結局今日の痛みは何だったのか?を確認すると

「痛いと仰っていた部分がすべり症の折れている部分だったので

その近辺に注射をしました。

痛さの部分をチェックしている時、背中の上のほうが痛いと言っていたのは

神経は脳に伝わるようにできているので、

実際の幹部とは別に痛みが脳に近い上へ上へと出て来るんです

なので痛みの一番下がやっぱりすべり症の部分だったの、ここが原因だと思います」

とのこと。ちなみにヘルニアではなく坐骨神経痛と呼ばれる痛みだそうです

折れた箇所の筋力が弱くなったことで支点を失った骨が神経部分にズレ

そこの神経が炎症を起こして痛みを勃発していたとのこと

痛いというのは神経の炎症のことなので、

炎症を一時的に鎮めてしまうことで突発的に起きた痛みを抑えることができるんだとか

なんかカラクリを詳しく説明してくれたので、ナルホド~と思いました

ちなみに効果については個人差があり、1度打っただけで再来院不要な人もいれば

翌日には再度ブロックを打ちに来る人もいるそうです

原因はすべり症であることが明白なので、とにかく筋力をつけてください。と

サポーターは持っていますか?と聞かれたので、

以前整形外科でもらったものがあると話しました。

でも今回はサポーターをしたほうが痛みが増したので使えないとも申告

「すべり症の改善に必要なのは背筋の強化なので

背筋を鍛えるためには実は歩くことが一番効果的なんです。

なので歩く時には自分の筋肉を使って鍛えるようにして

座ったり、動かない時にサポーターを使ったりするなど

上手に使い分けてください」と言ってもらいました

今後の生活で何が必要かをもう一度先生がしゃべりだした時

「軽い運動と、日常生活での筋力アップと、あとは(クスッ)体重を落とすことです」

え!先生今笑った?名言されなかったけど、今私デブって言われた?

衝撃でした(笑)

ちなみに軽い運動は今日からしても良いのか確認するために

帰り間際看護師さんに「運動って今日はしないほうが良いんですか?」

と聞いたら、引っ込んだはずの先生が再度出て来て

「日常生活なら今日は大丈夫ですけど激しい運動はやめてください

いきなり今日から腹筋背筋頑張ってやってもすぐに筋力つくわけじゃないですからね。

ははは」

と言われてしまいました

さすがにお尻が痛くて今日明日は何もできないけど

走っても良いか聞こうと思っただけなのに…

お薬手帳を受付に渡していたのでこの日はロキソニン等の薬は出ず

「また痛くなったら来てくださいね」で終了しました

支払いは3,500円ほど。さほど高くない

痺れるまではいかないけど、若干の痛みを残しながら本日は終了

どのくらいまでこの痛み止めは効くんだろうか?

今日からちゃんと夜ぐっすり眠れるかな?と

腰の痛みが緩和されたことで少し晴れやかな気持ちになりました

しかし麻酔は痛かった…

ブロック注射はあくまで治療の過程で用いられる方法で

これで様子を見てもダメな人は手術、という工程になるそうです

私はヘルニアではないので、ブロック注射に頼る感覚がどのくらいか

という状態になりそうです。

突発的にお尻をかばって痛くなった腰なので

できれば今回1度きりであって欲しい

とりあえず世に言うブロック注射はめでたく経験済みとなりました