無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

3度目の採卵

時が経つのは早いもので、気づけば前回から2ヶ月以上も経っていました

身内に病人が出て入院・手術などバタバタ決まってしまったので

ものぐささも便乗してすっかりご無沙汰

記録として残すつもりが、3ヵ月も前の出来事なので詳細が曖昧…

とりあえず思い出せる範囲で

 

2018年8月14日(火)

世間ではお盆休み真っ只中。職場には体調不良で、とお休み

採卵の時間は10:50からだったので、その1時間前の9:50にセンターへ

朝食は7:00頃まで、飲み物は9:00頃まで。。。

お休みなのに、普段の朝食よりもだいぶ早い時間

とにかくお腹が空いていたら麻酔が大変なことになるので、

寝起きですぐパンを流し込むように食事

夫から採れたての精子カップを預り見送ります。(仕事でした)

渡す時に夫が言った一言「ちょっと今日調子悪いわ」えー!!!

採卵は今日だってわかってるんだから体調くらい整えてきてよ!

ていうか、それくらいしか努力できないんだから協力してよ!

と言わなかったけど無性に腹が立ちました。

この時期夫は土曜出勤が2か月ほど続いており、確かに疲れ果てていましたが

せめて採卵前くらいは控えるべきでは?ぶつぶつぶつ…

今日は化粧しなくて良いので(基、化粧NG)9:00過ぎまで二度寝

睡眠不足でも麻酔の効き目に影響が出て大変なことになるので

と、思っていたら結局ゴロゴロして眠れないうちに9:00になってしまい

慌てて水分がぶ飲みして出かける準備。

この時に一緒に安定剤のセニランを飲みました。

さすがに2時間もあれば余裕で効くだろうと思ったし

これ以降水分を取ったらダメだと書いてあるのでこのタイミング

久しぶりに使ったせいか10分もしないうちに効果が出始めて

なんだか景色がゆっくりと流れるような。もうどうにでもなれという気持ちになる不思議

安定剤って怖い…でもこれから戦いに挑む私には必需品

前回同様、帰宅する頃には麻酔もなんとか抜けるだろう。

と、この日も自転車で出発(本当はダメと言われたけど)

 

センターに到着後カルテを持って上階へ。すぐに控室に案内されました。

まずトイレに行き、その後術着に着替えます。

看護師さんが事前にスケジュールの確認等して、ここでも最後の一押し

「採卵の時に頭を傾けるのはやめてください」と説明

そして早々に点滴が始まりました。

前回は麻酔にやられて吐き気がなかなか引かず大変だったので

今回は最初から吐き気止めを一緒に入れておきますね、と説明

この後多分麻酔が抜けるまで5時間くらいは点滴しっぱなしだろうから

いつものように左腕を差し出して顔を背ける

すると、もう既にお馴染みになったあの雰囲気が…

血管に刺さらない様子。もう勘弁してよ。。。

しかも針めちゃくちゃ痛いし!刺した時からそこ違うんじゃない?という感じはあったけど

看護師さんの戸惑う感じから瞬時に失敗を悟り心が折れそう

しばらくして「すみませーん」と別の看護師さんを呼び

2人がかりで血管を探す作業に

点滴をする時に血管が見えにくかったらいけないので

この日はクーラーも最小限に抑えて体を冷やさないようにしてたのに!!

「一回抜いてみたら?」という声が聞こえ、一瞬針が動く感覚がありましたが

なんだか小さく「あ」という声が聞こえ、どうやらそれも失敗に終わったようです

結局また別の血管をどうやら探り当てようやく点滴開始

点滴で2つも穴をあけられた。もういやだ

過去2回とは違い、今回はいやに時間が早く過ぎたような気がします

点滴に時間を取られたせいかな?

点滴の感覚に慣れる間も無く、眠いのでひと眠り…する間もなく

すぐに採卵室に呼ばれました。

なるべく針の入ってる左腕は曲げないように、そーっとそーっと押します。

針といっても金属の針じゃないので腕にブスーッと刺さることはないとわかってますけど

それでも腕にある微妙な違和感と少しの痛みはこれ以上増やしたくないので

下半身丸出しだってなんのその、もう慣れたものでマグロのように診察台に昇ります。

今回は痛いだろうか…どんな感じかしら…どきどき

指に心拍計?と血圧の装置も付けられ、しばらくしたら膣の中の洗浄へ

あれこれしてるうちに「じゃあこれから麻酔入れていきますねー」という声が

目を閉じたままで麻酔が入ってくるのがわかる

ああーなんか体が重くなってきた。お酒飲んだ時みたいな感じ。。。

 

そこで、意識がなくなりました。

どうやら麻酔がものすごく効いたようで、今回は全く痛みを感じませんでした

遠くのほうで「そこにもあるね、それもだね」という声が聞こえましたが

その言葉以外は全く覚えていません。麻酔万歳!!

気が付いたら看護師さんに「終わりましたよ。これからガーゼを入れていきますね」と言われ

その後も何もわからないまま終了。

じゃあ、起き上がってお部屋まで戻りましょうか。と言われ

ああ、起きるのね。と思いましたがここでも意識朦朧

自分では何もわかりませんでしたが、

どうやら上半身を起こしても身体を支えられないようで

看護師さんが2人で抱えて「車椅子用意して」という声が

なんとなく支えられながら立ち上がり、車椅子にドサッとなったのは覚えています。

結局部屋まで看護師さんに車椅子で運んでもらい、

ベッドまで来たところでちょっと意識がハッキリしてきました。

人生初の車椅子だったのに、感覚とか何も覚えていない

点滴台を掴んだ覚えがないのでそれも看護師さんが一緒に押してくれたみたい

何か言われた気がしますが、正直全く覚えていません。

寝不足もあって少し寝ていた(再び気を失った?)ような気がします。

しばらくして看護師さんがきて、点滴をもう1つ追加されました(ここもあまり覚えてない)

少ししたら意識もはっきりしてきて、水分を取ってくださいと言われポカリを飲みました。

よさそうだったらおトイレ行ってガーゼ取りましょうか、と言われ

点滴台を押しながらトイレへ

前回は再度採卵室に入って先生がガーゼ取ってくれたのになーと思いながら

またあのガーゼを取る時の激痛がこないことを祈るばかり

が、初めての採卵の時ほどガーゼは長くなく

あの肛門から内臓に抜けるようなズキーンとした痛みもなく

何の問題もなくガーゼが抜けました。血もさほどついてないし

採卵の痛みもないし、ガーゼの苦しみもないし

今回は大正解だな!と大喜びだったこの後

点滴がまだ残っていたので再び横になりましたが、だんだん在り得ない程の吐き気が

あれ?なんで今吐き気?吐き気止め入れてたんじゃないの?

あまりにも吐き気がひどいのでナースコールで看護師さんを呼びます

点滴を2つも入れてるのに?みたいなことを言われて

この後どんなやり取りがあったか忘れましたが、吐き気が落ち着いたら一度

術着のまま階下の(いつも使っている)診察の待合室で待つように言われました

もう気分が悪くて仕方ないので、何も考えずとにかく周りの荷物をまとめて

荷物は看護師さんにお願いしてエレベーターで階下へ

「すぐお呼びしますので、こちらでお待ちください」と言われたのが

大勢の人が座っている中待合でした

最初は気分が悪くて気にしていなかったのですが

普段着で診察を待っている一般の方に混じって術着で点滴台に縋りついている女(私)

とっても違和感。

ものすごく違和感あったみたいで目の前の診察室から出て来た夫婦に二度見されました。

ちなみに診察の時も何を言われたか覚えていません。

麻酔によるものか時の経過によるものか…うーんしまった。参考にならない

でも、診察してくれたのがその日採卵をしてくれた先生と同じ人だったので

「ガーゼはもう自分で取ってるんだね」と言われたことは覚えています

多分OHSS予防のために処方されたルトラールが飲めないので

それに絡んだ何かの診察だったと思うのですが。

卵巣の腫れの状態を確認していたような。。ああわからない

診察後、診察室と同じフロアにあるベッドで点滴が終わるのを待ちます。

上階では若い新人ぽい看護師さんだったのですが、

ここのフロアで色々お手伝いをしてくれたのがベテランぽい看護師さんで

どんどん点滴を打って、どんどん外に出さないと麻酔が出て行かないのでと説明されました。

前回も同じことを言われた気が。同じ看護師さんだったかな?

診察後横になって、これでしばらくゆっくりしよう。。。と思った矢先

再びさっきよりも激しい吐き気に襲われました。

あれあれ、また吐き気?とナースコール

ここで確かもう1つ点滴を足された気がします。

その時に私の左腕が変色しているのを見て

点滴の腕を変えてくれました。今度は右側へ

看護師さんが去っても吐き気は全く治まらず悪化するばかり。

今までどんなに吐き気が襲ってきても、

吐くという行為自体がものすごくしんどいので我慢することも多いのですが

今回は我慢できずに初めてベッド横に置いてあったトレーを使いました

どうした?何があった?

オエーッとなりながら、安定剤とのダブルが悪かったんだろうか?とあれこれ考えます

隣のベッドでは娘さんとお母さんがいるようで、

横になっている娘さんに小さな声でお母さんが話しているのが聞こえました。

通常は旦那さんが付き添う姿が多いので、お母さんが一緒なのはちょっと驚きでした

ベッドはカーテン一枚でしか遮られていないので、そんな二人の会話を遮る私の吐き気

水分くらいしか出てこなかったのが幸いでした(汚くてすみません)

すぐ先ほどの看護師さんが様子を見に来てトレーを変えてくれました

ちょっと吐いたら少しラクになった…でも震えるほどの吐き気なんて久しぶり

 

時計を全然見ていなかったけど、既にこの時17時前だったようで

お迎えをお願いしたほうが良いですね、と言われたので夫に連絡

夫もお盆休みなのですが、1か月前に仕事のスケジュールを入れていました

 

いわゆる休日出勤だったので16時頃には仕事を終えていて

すぐにセンターに来てもらうことに

その間「どんどん出しましょう」という言葉の通りトイレへ

この調子でいけば今の点滴が終わる頃には帰れるかな。18時頃には帰宅かな?

と思ったのも束の間。ベッドに横になると再び襲ってくる吐き気

また?しかもさっきと変わらないほどの強烈な吐き気

これはどうやら…体を動かしたことで体内に残っていた麻酔が巡ったようです

動いたら気持ち悪い。でも動かないと体から麻酔が抜けない

どっちも地獄。とにかく体から麻酔を出すにはトイレしかない

我慢できずに再びトレイにオエーッとなっているところで夫が到着しました

腕に管を刺しながら吐いている私を見て、夫が

「採卵ってこんなに大変なんだね…ごめんね」と言いました。

私もこんなに大変と思ってなかったんだけど、今回はひどいオエーッ

という感じ

看護師さんにも「前回も麻酔の後なかなか大変だったみたいですが、

毎回そうなんですか?」と聞かれ

麻酔というものを採卵以外で入れたことがないのでわかりませんが

今回が一番ひどいです、と説明

この後もう一度点滴を追加された気がします。

とりあえず夫にはまだ時間がかかるので、自転車を一度家に持って行って

そのまま車で迎えに来て欲しいと頼みました

この後トイレに再び行きましたが、少し吐き気はぶり返したものの

今までのような強烈さはようやく影を潜めました。

夫が迎えに来てくれた時には「もう大丈夫そうですね」と点滴打ち止め

(一応最後まで使い切りました)

ようやく帰宅できることに。長かった…

着替えたりしているうちに夫が支払いを済ませたので今回の金額は覚えていません。

夏だというのにとっぷり陽が暮れていて、時間を見たら20時過ぎでした

10時間以上も病院にいた…

点滴は1パック2時間くらいと聞いていたので、多分合計4パックされたと思います

前回と違って早く終わらせるために速度を上げたりもしていないし

途中意識が朦朧としていたり吐き気のあまり覚えてない箇所が多すぎる

あとは時間が経ち過ぎたせい(笑)

 

とにかくこんなにひどい採卵は初めてでした

痛みは全くなかったので、採卵に対する恐怖心はありませんが

麻酔の後遺症がひどすぎる。みんなこんな感じなの?

ちなみに帰宅したら腕はこんな状態になっていました

 

 

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どうやら最初の看護師が失敗した挙句に「一度抜いてみたら」という謎のアドバイスのおかげで

抜ききらず、針を少し血管から離したせいで内出血してしまったようです

それに看護師さんが気付いて「あ」と声を出したようでした

ひどすぎる!

この後腕は3週間ほど内出血の後が消えませんでした。

しかも内出血の状態のまま日に当たったせいかうっすらシミになりました

本当に注射なんて大っ嫌い!!!!!!

ちなみに右上の内出血以外の点々は、前回の採血時に失敗された名残です

次は移植。生理周期が長いせいで一体いつになるのやら