無精子症夫と挑む不妊治療~妻記~

無精子症であることが発覚した夫と私の不妊治療記録です。ほぼ私の記録です

ついに採卵日(前半戦)

11/1(火) 採卵日当日

10:30までに行けばいいや、と思っていた私はギリギリまで寝ようとしていましたが、

「朝食は4時間くらい前まで」という注意書きを基に夫に叩き起こされました。

さすがに空腹ではまずいだろうと…

時間通りにいけば7:30頃までが朝食タイムなのですが、ぐずぐずしていたせいで8:00頃に食べました。

食パンにジャムを塗って。牛乳は飲めず虚しくお茶をすすり。。。

ちなみに水分は2時間前まで「しっかり摂取するよう」に指示があったのですが、10:00近くまで忘れていました。

おかげで10:00前にがぶがぶ飲んでしまい、ちょっと心配。

 

メイクは薄めに、とのことだったので日焼け止めだけ塗って。

でも一応眉だけは書きました(笑)

採卵日当日に(採卵後)今までの治療費を支払うことになっていたので、現金30万円を持参。

あまり大金を持ち歩いたことがないので、変なドキドキがありました。

採卵よりこっちのほうが心配だったかも

 

10:28頃いつものセンターに到着。受付でカルテを受け取り上階へ。

夫から託された精子入りカップを渡し、てっきり婦人科へ移動するよう言われるのかと思っていたのですが

採卵はその扉の向こうで行われるそうです。知らなかった。

スリッパに履き替え、自分の控室へと案内されます。

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ベッドと掛け布団、そして何やらかけておく金属製のもの。ロッカー(鍵付き)

術衣に着替えてお待ちくださいと言われ、下着を全て脱いで術衣を着て待機。

携帯・スマホは使用不可と大きく書かれていました。

実は採卵まで1時間もあるんなら、音楽聞きながらゲームとか、

若しくは本なんか読んで時間つぶしておこうと思っていたのですが

ゲームはあえなく却下となりました。

術衣に着替えて待っていると、隣にも女性が入ってきたのがわかりました。

私の時と同じ説明をされています。

なぜならこの控室、完全な個室ではなく上のほうは壁がないので筒抜けです。

けっこう話し声全部聞こえるなーと思っていたら看護師さんが入ってきました。

「じゃあ点滴しますので。どちらの腕が良いですか?」

え?点滴?なぜ点滴?知らなかった!

実は人生で点滴をしたことがなく。

今までどんなに体調が悪くても点滴されるのが嫌で、ポカリいっぱい飲んだりゼリーを食べたりして避けていました。

まさかこんなところで人生初点滴を受けるとは…

2種類のお薬を入れるらしいです(点滴の事実に唖然として忘れた)一つは抗生物質だったかな?

人によっては蚊に刺されたように赤く膨らむことがありますと言われました。

でも点滴って…すごく長い時間するんですよね?

どちらの腕にと聞かれても、時間が読めない…

勇気を出して「ちなみに点滴は何時間くらいするんですか?」

「採卵が終わってお帰りになる直前までですので、4時間ほどです」

えええええーーーーーーーーーーーーーーーそんな長い間針を腕に刺しとくの?

恐怖以外の何物でもありません。一気に採卵が恐怖に変わった瞬間です。

ひきつりながら「じ…じゃあ左腕でお願いします」

と、針がずっと刺さったままという点で気づき「あのートイレに行きたいんですが」

10:00前の水分が膀胱を刺激(するような気が)します。

「直前までできませんか?採卵の時は膀胱ができるだけカラのほうが良いので。

直前にトイレ行くお時間ありますよ」と

えっ!針刺したままトイレするの?無理じゃない?どうやってするの?

と疑問がいっぱい。でも看護師さんはテキパキ進めるので流されるまま。

じゃあチクッとしますねーと点滴の針挿入

注射より痛くはないけど、やっぱり針は針。そこそこの痛みと腕に違和感。

そこから管が伸びてあの謎の金属に点滴が吊り下げられました。

こいつ…点滴用だったのか!!←今明らかになる謎

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点滴の仕組みがどうなってるのか(怖くて自分の腕を見られなかったので)わかりませんが

針が一つでどこかにつなげる器具があり、2種類の点滴がそこから合流していました

始めはゆっくり入れていきますねーと看護師さんがポタッポタッを調節して去っていきました。

普通の人にはどうってことない作業なんでしょうが、私にとっては人生初体験。

刺された腕の部分が気になって仕方ありません。見れないけど。

すると隣の女性も点滴が始まるらしく、その肩は「右腕でお願いします」とすんなり答えていました

と、「ブラトップなんですが脱いだほうが良いですか?」と会話が始まり

「そうですね。意外と締めつけるので、気分が悪くなるかもしれません。脱いでおいてください」

と言われていました。

それ…麻酔のせい?募る恐怖

しばらく横になっていたら、前日の寝不足のせいでウトウトしだしました。(まだ麻酔は入っていません)

すると向かいの部屋に採卵を終えた女性が戻ってきた様子

「大丈夫ですか?もうちょっと奥座れる?」「あ、はい大丈夫です」と軽い会話

確かセミナーの時にも「採卵は麻酔をするので痛くない。人によってチクッと痛いだけ」

と聞いていたので、そんな普通に会話できるんだーとちょっと安心しました。

人によって動けない場合はストレッチャーで運ぶ場合がある、とも説明がありました、

この調子ならみんな支えられながら大丈夫かなーと思ったり

すると、少ししたら別の女性が採卵から戻ってきたようで

その方はどうやら2人の看護師さんに支えられているようでした。

大丈夫?歩ける?もう少し頑張ろうね、と言われていて…

恐怖復活。やだーやだよー怖いよー…

あれこれ考えていたらノック音がして「じゃあおトイレ行きましょうか」と立たされる。

こんな状態でトイレ?無理だよー!でもトイレ行きたいよー!蘇る10:00のガブ飲み水分たち

自分で点滴台押してくださいねーと無慈悲なことを言われ、どうしていいかわからず

針が刺さった腕は絶対に曲げられないので、右手で管を手繰りつつ台を押して行きました。

ああー針が刺さったまま動いてる。

想像したら気が遠くなりそうだったので、看護師さんの背中を凝視しながら歩きました。

トイレは2つ個室がありましたが、誰もいなかったので

ゆっくり台を押しながら(右手しか動かせないので)ゆっくりゆっくり動きました。

すると長かったのか看護師さんが、「大丈夫ですかー?もう出れますー?」と催促してきて焦りました。

もう一度さっきの控室に戻り、呼ばれるまで待機。

トイレから戻る時に気が付きましたが、私の控室は採卵室から一番近い部屋でした。

来る…とうとう採卵が来る。というかこの病院本当に事前説明が少ない!

点滴するならするって言ってくれればいいのに…心の準備が!!

34になって心の準備なしの出来事はなかなか堪えます。

でも麻酔するんだし、あっという間に終わっちゃうかなーとも思っていました。

しかし

本当の恐怖はこれから始まる…